平成14年            御在所岳 (1210m)

                                         
11月4日(月) 晴れ

  武平峠登山口(10:45)→頂上(12:05〜14:00)→武平峠登山口(14:35)

 近所の夫婦と冠岳を登った後、「また登りたい」と言うことになり、どうせならと他の人も呼びかけたら、男3人、女5人というにぎやかなパーティーになった。
 8:00、Tさんのエステマでいざ出発。北陸地方は雨の予報だったので、春に行った御在所岳に行くことにした。北陸道では23台の玉突き事故を目撃してしまい、一同呆然。「運転気をつけて!」とあちこちからTさんに声がかかる。
 あんなに降っていた雨も、米原を過ぎれば上天気。いつもながら本当に不公平だ。鈴鹿スカイラインのつづら道では車酔いする者が続出。やっとの思いで武平峠に着く。
 ほとんどの人が初心者だったので、峠から頂上を目指す。峠を越すといきなり片方がえぐられて絶壁になったところに出て「足がすくむ」と叫んでいる者がいる。道は登り一辺倒で、初心者にはちょっときついかも。出発が遅かったので、降りてくる人ばかりだった。われわれがたよりなく見えたのか「頂上は雪ですよ。やめる決断をするなら今ですよ。」と声をかけてくれる人がいる。「おれたちゃ雪国育ち、雪なんかに負けてたまるか。」と心でつぶやいて、目指すは頂上である。岩場も2ヶ所あり、慎重に通過する。目の前の鎌ヶ岳は堂々とした姿を見せており、紅葉もそれなりに見事なのだが、風が強くて寒く、残念ながら景色を楽しむ余裕がない。
 やがて頂上近くのコンクリートの道に出た。なるほど両側にはうっすらと雪が積もっているが、積雪というほどのものでもない。頂上はロープウェイで来た人が多く、たいへんなにぎわいだったが、寒いので写真だけ撮って食べるところを探す。この冷たい風をさえぎってくれる所はそうなかったが、ブロック塀の陰でうどんをすることにした。寒さのためにガスの火力が弱く、いつもの倍ほど時間がかかってしまった。寒さに耐えかねて「おしくらまんじゅう」をはじめる女性もいた。雪がちらつく中で食べた温かいうどんも、忘れられない思い出となることだろう。
 帰りは、女性3人がロープウェイで降り、残りは来た道を戻った。降りはさすがに早く35分で駐車場に着いてしまった。湯の山温泉まで3人を迎えに行って、ついでに温泉に入ったらほっかほかになった。武平峠から見た四日市方面の夜景は、香港や神戸のような派手さはないが、いつまでもそこにいたいほど感動的であった。