No.98    八幡平(1613m)
                       
                 平成16年7月25日(日)  晴れ
 
   茶臼口(7:45) → 茶臼岳(8:25〜30) → 黒谷地湿原
   (9:00〜9:10) → 源太森(9:50〜10:00) → 八幡平頂上
   (10:40) → 県境登山口(11:00)
 予定よりは遅れてしまったが、いよいよ百名山完登の旅である。昨日朝6時に「福井北インター」に集合して、一路東北に。今回は3人の運転手がいるので気は楽だった。「八幡平ロッジ」には4時に着く。目の前に岩手山が見える。泊り客は僕らだけだったからか、2間続きの広い部屋だった。のんびりと温泉に浸かって第一夜は暮れていった。
 T先生の発案で、茶臼口からと見帰峠からと二手に分かれて登る事にした。そうすればバスに乗るなどの面倒がない。僕とWさんは茶臼口から登る事にした。茶臼岳は下から見ると、おわんをかぶせたようにこんもりと盛り上がった形のよい山だ。茶臼岳への分岐に出るまでがちょっと急だったが、頂上からは思わぬ大展望が得られた。足元に広がる樹海、その中を蛇行するアスピーテライン。その上に岩手山が運海から頭を出している。
 しばらく行くと木道の敷かれた黒谷地湿原に出る。ニッコウキスゲが咲き尾瀬を思い出させるのんびりとした風景だ。木造の展望台からは池塘が散らばり、ワタスゲが風に揺れる雄大な景色を眺めることができる。黒谷地湿原を出たところで夫妻にあった。かなりのハイペースだ。T先生から貰ったオレンジが実においしかった・
 源太森は森から突き出た小高い丘に過ぎないが、八幡平三大眺望地の一つである。方位板もあっていろいろな山を確認することが出来た。北に八甲田山の大岳や高田大岳の姿を見つけたときはちょっとした感動ものだった。八幡沼と高層湿原の広がりも手にとるようにわかる。
 道は八幡沼を左手に見ながら八幡平の核心部に入っていくが、観光客もだんだん増えていく。そして八幡沼とガマ沼の二基の展望デッキに続いている。確かに展望台から見ると、沼を中心に広がる風景は絶景だが、「もう少し下まで降りればいろんな花々を見ることができるのに」と思ってしまう。10数年前僕も家族旅行でここまできたはずだが余り印象にない。
 頂上部は林の中だ。大きな標柱と展望台がかろうじて頂上の雰囲気を伝えている。メガネ沼や鏡沼の横を通って県境登山口に出る。今日は明日にそなえての足慣らしといったところか。
 時間が出来たので、中尊寺の金色堂を見に行く。100q以上離れているのにこんなことができるのも高速道路とナビゲーションシステムのおかげである。