花の白山 2       

           2024年8月1日 晴れ

  別当出合(6:05)→禅定道分岐(7:30)→仙人窟(8:10)→殿ヶ池避難小屋(9:20〜40)→黒ボコ岩
 (11:05〜30)→エコーライン入り口(12:30)→甚之助避難小屋(13:05〜10)→中飯場
 (14:20〜30)→別当出合(15:15)

 昨年に続き、白山の花を見に行く。駐車場に近づくと、すでに道路わきに多くの車が駐車していた。これほどの車を見たのは初めてだったが、何とか駐車場近くの道路わきに車を止めることができた。
 予定ではエコーラインから観光新道に降りるつもりだったが、別当出合で前を行く人につられて観光新道に入ってしまう。道路に水が流れていたり、岩でごつごつした所もあり少し手こずる。しかし、禅定道分岐の手前の急登を越えれば気持ちのいい稜線歩きだ。そしてその両側に様々な高山植物が広がっている。これだけの規模の花が残っているとは予想以上で、感激もひときわだった。
 黒ボコ岩までの間で一番よく見られた花は、シモツケソウ、ハクサンフウロ、タカネマツムシソウ、ツリガネニンジンなどであった。しかし、ヨツバシオガマ、ニッコウキスゲ、ミヤマカラマツ、イブキトラノオ、クルマユリなどおなじみの花々が絵巻のように次々と現れ、登りのつらさを忘れさせてくれた。前を見れば、緑の草原の先に黒ボコ岩が小さく見える。右手には均整のとれた別山がそびえている。
 黒ボコ岩の所で昼食を食べた後、弥陀ヶ原の木道を歩く。御前峰が青空に映え、いつもより堂々としているように見える。エコーラインではミヤマリンドウ、イワイチョウ、チングルマなどみることができたが、今年の主役はニッコウキスゲかもしれない。昨年よく見られたハクサンコザクラやクロユリは姿を消し、コバイケイソウも昨年に続き見られなかった。植生も年によって変わるものだ。ただ、あきらめていたチングルマの群落を見る事ができたのはラッキーだった。恐らくそのあたりに雪渓が長く残っていたのだろう。
 いつも感じるのだが、甚之助小屋からが長かった。長い歩きは楽ではないが、夢に現れるほどの高山植物を見る事が出来て満足な一日だった。