No.17            火 打 山(2462m)

                    平成10年8月8日(土)  晴れ

  登山口(9:00)→ 黒沢10:00) → 富士見平(昼食 11:50〜12:30)  
  → 高谷池ヒュッテ(13:20〜35) → 火打山(15:25〜40) → 
  高谷池ヒュッテ(16:55〜17:10)  → 黒沢池ヒュッテ(18:10)

 雨のために2日間出発を遅らせて正解だった。天気予報通りだんだん晴れてきた。かんぽの宿に車を置いて笹ガ峰までバスで行く。
 ブナの林の中を快調に進む。左手下に乙見湖が顔を見せている。水の豊富な黒沢でも休憩せず、12曲りの急登にあえぎながら高度をかせいだ。
 尾根に出るとしばらくして富士見平に出た。快晴なら富士山が見えるそうだが今日は見えない。道端で昼食にした。
 樹林帯の切れ目から初めて火打山の姿を目にしたときは感動的であった。火打山の均整のとれた女性的な稜線は山の美しさの一つの典型であった。写真で見覚えのある三角屋根の高谷池ヒュッテが広い平原の中にポツンと建っていた。       
 ヒュッテまでは花を咲かせた低木やお花畑の道が続いていて心がウキウキした。高谷池に写る火打山も見応えがあったし、天狗の庭から見る火打山も絶好の写真を取る被写体であった。
  高谷池ヒュッテに荷物を置いてさっそく火打山登山にかかる。ところが、見かけよりずっとつらい山で、県内の山を一つ登るくらいの時間がかかってしまった。
 気温も上がって喉もカラカラ。きっとみんな同じ思いをしていたのだろうが、水筒を持ってきたのは僕だけ。何だかとても悪い気がした。       
 頂上からは遠く笹ガ峰方面まで望む事ができた。そしてガスの切れ目からは妙高山が意外な近さでドンと控えていた。    予定よりかなり遅れてしまったので高谷池ヒュッテに泊めてもらおうと思ったら、満員だと断られてしまった。仕方無く、心細い気持ちで黒沢池ヒュッテに向かった。山を一つ越えると、小さな沼の点在する湿原にドーム型のヒュッテが見えてきた時は内心ホッとした。