日本百名山       火打山(2462m)

            2023年7月25〜26日日 晴れ 
  【1日目】笹ヶ峰登山口(5:45)→黒沢橋(6:45)→高谷池ヒュッテ(9:30〜40)
  →天狗の庭(10:20)→火打山(12:00〜25)→天狗の庭(13:45)→
  高谷池ヒュッテ(14:10)

  【2日目】高谷池ヒュッテ(5:40)→黒沢橋(7:40)→笹ヶ峰登山口(8:30)

 高齢となったために、車での長距離単独登山は今年の2座で最後となってしまった。その2座と言うのは火打山と常念岳である。火打山は花の美しさ、常念岳は頂上から見る北アルプスの展望から選んだのだった。
 新井パーキングで寝たので、登山口はずいぶん早く着いてしまった。登山口には立派な門が作られていて、門をくぐるとすぐ木道が始まる。黒沢橋までは急登も無く、ほとんどが木道なのでピッチが上がる。50名ほどの高校生のグループが後ろから追いついてきたので先に行ってもらった。若者の元気な声があたりに響いている。
 黒沢橋で生徒たちを追い抜き、そこから本格的な山道に変わる。大きな石がゴロゴロしてすこぶる歩きにくい。「十二曲り」もひたすら足元を見て一歩一歩進むのみだ。さっそく現れたのがゴゼンタチバナとクルマユリ。クルマユリはこれから何度もお目にかかることになる。
 思ったより早くヒュッテに着いてしまったので、日帰りでもいいかなとちらっと頭をかすめたが、キャンセルしても宿泊代は戻ってこない。ヒュッテに荷物を預け、水筒とビデオカメラだけ持って頂上に向かう。すぐに火打山の全景が見えてくるが、ずいぶん遠くに感じられる。
 「天狗の庭」にハクサンコザクラが残っていることを期待していたが、全く見られず、その代りワタスゲの群落が風になびいていた。これだけの規模のワタスゲを見たのは初めてだ。これを見ることができただけでもここまで来て本当に良かったと思った。ライチョウ平らでようやくハクサンコザクラを遠目で見ることができた。 最後の山を越えるともう火打山だけだ。しかし、まだ相当高く見える。ジグザグにつけられた道や階段になった木道をゆっくり登ればようやく頂上だ。以前に登った時は360度の大展望だったが、今日は残念ながらガスで視界が無い。それでもガスが一瞬晴れて、登ってきた方面の山々を見ることができた。
  高谷池ヒュッテは増築されていて2畳に1人。しかも隣はカーテンで仕切られていてプライバシーも守れるようになっていた。昔布団2枚で3人で寝たことを思えば極楽のようだ。これもコロナのおかげかもしれない