平成13年  300名山 No.6      藤原岳 (1120m) 

                               
4月14日(日) 晴れ

  駐車場(9:40)→聖宝寺(10:00)→八合目(11:30)→藤原山荘
  (12:15〜35)→藤原岳頂上(12:15〜35)→藤原山荘
  (12:55〜13:05)→駐車場(15:30)  
 

 藤原岳は三重県と滋賀県の県境にあるが、高速道路を使えば福井からたった2時間で登山口に着くことができる。本当に近くなったものだ。
 聖宝寺の下の駐車場に車を入れて歩き出す。途中の車道や聖宝寺にも何台か車が止まっていた。「なんだ、ここまでこれたのか」と少し残念な気もしたが、下りは別の道を通る事を考えると下の駐車場のほうが正解であった。
 寺の後ろの車道を少し行くと、いよいよ山道に入る。杉林の急登である。ただひたすら足元を見ながら登って行くと尾根道に出る。視界が開け景色を楽しむ余裕も出てくる。しかし、肝心のフクジュソウはまだ現れない。
 やがて黄色いそれらしきものがポツポツと現れるが、葉っぱの大きいやせこけたもので、われわれが持っていたイメージとは随分違う。本当にちゃんと咲いているのか不安になる。
 八合目に着くと、大勢の人が休んでいた。われわれは一服する間もなく頂上を目指す。そこからはわれわれが思い描いていたフクジュソウに会うことができた。それも斜面が黄色になるほどたくさんの花が咲いていた。「来てよかったね」と何度も言い合ったものである。後ろのほうからなつかしい(?)福井弁が聞こえてきた。あの特色ある抑揚はどこにいてもわかるし、ほかの県にいて聞くと一段と懐かしく聞こえるものである。
 山荘の横で昼食とする。うどんに餅を入れたらとてもおいしかった。一服して頂上の展望台を目指す。途中にぬかるんでいる所があり靴が泥だらけになった。しかし頂上から鈴鹿の山々、近くの天狗岩とその奥にある御岳(みたけ)の雄大な景色はすべてを忘れさせてくれた。
 帰りは八合目から大貝戸道を通る。こちらのほうが本道らしく、広くよく整備された道であった。