富良野岳1912m
                       
                            9月21日(月)晴れ  
 
   十勝岳温泉登山口(6:40)→安政火口分岐(7:10)→上ホロカメットック分岐(7:35)
  →縦走路分岐(9:10)→富良野岳(9:40〜55)→縦走路分岐  (10:15)→
  上ホロカメットック分岐(11:20)→安政火口分岐(11:40)→十勝岳温泉登山口
  (12:05)

 人気の山であり、しかも紅葉が始まったとあって、十勝岳温泉の駐車場はほぼ満杯。安政火口までは広い林道が続いている。水の流れていない沢に降りて対岸を左へ行けば噴煙を上げている火口に行ける。右が登山道だ。このあたりのナナカマドの赤が鮮やかだ。
 上ホロカメットク山に登る分岐を過ぎたあたりで、昨日暑寒別岳でいっしょになった夫婦に会った。なんと福井から来た人たちであった。あまりの奇遇に15分ほど立ち話をしてしまった。
 縦走路の分岐までは結構つらく長く感じたが、分岐にはさわやかな風と雄大な景色が広がっていた。十勝岳まで続いている縦走路は十分魅力的で、思わず足を踏み入れたい誘惑にかられる。
 ここから高山植物の本番らしいが、今は残念ながらその季節ではない。登り始めたころは「あんなに遠くまで」と思っていた頂上が、今は手が届きそうな所にある。岩綾の痩せ尾根を進めば頂上の人声が大きく響いてくる。
 富良野岳は十勝岳の展望台である。その先に大雪の山影が続いている。眼下には樹木を切り開いて作られた牧場の黄緑がパッチワークのように浮かんでいる。
 下山してからアポイ岳を目指して車を走らせる。翌朝登山口には到着したものの、天候の悪化と熊情報に戦意を喪失して朝から温泉につかることとなった。