No.7               伊 吹 山(1377m)

             平成7年9月9日(土) 晴時々曇り

  3合目(10:00) → 7合目(10:40〜45)→ 伊吹山頂上(11:30〜14:00) 
  →  3合目(15:20)

 山の下まで車で来ると、入り口で「もうこれ以上は入れないよ」と駐車場のおばさんに言われてしまった。少し勇気がいったが「もう少し先まで行ってみます」と車を進めた。事情を知っていたわけではなかったが、これが大正解で道は3合目の駐車場まで続いていた。リフトやゴンドラを使わなくてもよかったのだ。 幅の広い遊歩道がやがて蛇行していくが普通の山道よりはずっと立派だった。眼下には伊吹高原ホテルと広い草原が見える。どこか美ヶ原あたりを想像させる。 
 朽ちかけた小屋の中を覗くと、祭壇のようなものがあり、小さな石仏が置いてある。また天井からはたくさんの絵馬がぶら下がっている。この山にはどこか宗教色が感じられる。
 7合目を過ぎるといよいよジグザグの急登である。最後のひと登りを頑張ると、あっという間に頂上に着いた。頂上の神社でさっそくお参り。生徒達は「無事大学に合格しますように」と祈っている。O先生は「みんなが無事お嫁に行けますように」と祈っている。
 日本武尊の像の所で昼食。いつものようにカップラーメンを食べようとして大失敗。水を忘れてしまったのだ。仕方なくポカリスエットでやってみたが、これがすっぱくてとんでもない味になってしまった。誰にも言えず黙って食べる以外なかった。
 頂上には店屋も何軒かあって賑わっていたが、伊吹山ドライブウェイが不通なので登山客だけであった。ここは植物の宝庫として知られているので、頂上付近を一周してみることにした。測候所の横を通りゆるやかに下って行くと、まだいろんな花が残っていた。特にトリカブトやアザミが盛りであった。振りかえると霧が山に当たって流れていくのがよくわかった。頂上近くの霧がスプリンクラーの役目をして植物に水分を与えているのである。昔は薬草の山としても知られていたらしい。
 また頂上に戻って飲んだ「伊吹牛乳」はこってりしていて何とも言えずおいしかった。