石川の山  富士写ヶ岳941.9m)
                             

2020年2月15日(月) 曇り一時晴れ

  我谷登山口(10:15)→鉄塔(10:40)→中間地点(11:30)→富士写ヶ岳
 (12:40〜13:15)→中間地点(13:55)→鉄塔(14:20)→我谷登山口(14:35)

 しぶりの登山だ。ふもとから見る山の形にあこがれて、丈競山に登るつもりで龍ヶ鼻ダムへ向かったが、3月31日まで通行止め。行先を近くの火燈山にして火燈古道に入る。林道が長く、しかも荒れていて人の気配が全くないので、又も行先を富士写ヶ岳にした。「大内コース」と「枯淵コース」を下見したがここも人の気配を感じなかった。メインの「我谷コース」には7,8台の車が止まっていたので、ここから登ることにした。
 赤い吊り橋は何とも情緒があり、インスタ映えすること間違いなし。ダムの対岸に渡るとすぐに急登が始まる。富士写ヶ岳は結構きつい山であることを思い出させてくれる。しばらく行くと最近伐採されたと思われる広場が現れた。そこは富士写ヶ岳の格好の展望地であった。しかし堂々とした形の良い山は前山であり富士写ヶ岳ではないことが後でわかった。
 かなり歩いたと思っていた頃に「中間地点」の新しい標識が立っていた。まだ半分もあると思うと少し気分がなえた。いよいよ雪が現れ出し、スピードも鈍る。でも滑りやすい赤土よりもましかもしれない。前方にちらちら頂上部が見えてくるが、平坦すぎて前山ほどの端正さが無い。下山する人の話し声が大きく山にこだましている。
 頂上には1人の先客。方位版と深田久弥のレリーフ版は初めて見るものだった。白山が大きく白く輝いていた。そのほか多くの山々が同定できて、展望に優れた頂上であった。ラーメンを食べていると高齢の女性が登ってきた。折りたたみ椅子に座っていつまでも白山を眺めている姿が印象的だった。
 帰りは速い。特に雪道は半分滑りながら降りることができる。いつの間にかひと気の感じられない静かな山に変わっていた。