富士写ヶ岳(941.9m)火燈山(803m)縦走

                
2022年5月3日(火) 曇り時々晴れ

  大内峠駐車場(7:20)→富士写ヶ岳(9:25〜40)→小倉谷山(11:25〜40)
  →火燈山(11:55〜12:10)→大内峠駐車場(13:30)

昨晩雨が降っていたので、登山道のぬかるみを考えて二の足を踏んでいたが、現金なもので太陽が出てくると行く気満々になった。早めに着いたのに、駐車場は満杯。これからは林道の片側にたくさんの車が並ぶのだろう。
 少し戻って、大内コースから歩き始める。十数年前にこのコースから登ったが、登山道の様子は全く覚えていなかった。友人に「このコースが一番楽だ」と言ったのは間違いで、ほぼ登り一辺倒で勾配もかなりきつい。そして、岩混じりの道は昨晩の雨で滑りやすい。途中で73歳の女性と一緒になり頂上までずっとしゃべりながら歩く。そのせいか登るのがあまり辛くは感じなかった。
 色が剥げたようなミツバツツジが時々現れはしたが、お目当てのシャクナゲはなかなか現れない。ようやく現れたが群落と言う感じではなく、林の中の所々にポツンポツン小さな塊となっていた。右手に小倉谷山が見えるようになるとようやくシャクナゲの群落が現れ出した。それは断続的に富士写ヶ岳直下まで続いていて、充分満足するものであった。イワウチワの群落を抜けると頂上に着いた。
 まだ時間が早いからか、頂上には数人の人がいるだけであった。例の女性はピストンをするので、孫の話などした後別れる。いよいよハイライトとも言える火燈山への縦走だ。いきなりの下り坂、それもロープが現れる長い下り坂だ。降りたら登り返さなければならないのでこれはあまり嬉しくない。ニセピークがいくつもあり、精神的に疲れるが、所々に励ますようにシャクナゲが現れる。小倉谷山手前では視界が開け、奥越の山々や白山を眺めながらの贅沢な尾根歩きとなる。
 狭い頂上の小倉谷山だが、離れてみると三角錐の結構いい形をしている。火燈山までは登ることなくあっという間に着いてしまった。不思議に思ったが、小倉谷山と火燈山では百メートルの標高差があるので納得できる話ではあった。昼食時とあって火燈山の狭い頂上に人がひしめき合っていた。いつもはラーメンなどしてゆっくり過ごすのだが、今日はおにぎりだったので、素早く食べて下山にかかった。
 今年はシャクナゲの裏年だと誰かが言っていたが、大内古道にはほとんどシャクナゲを見かけることが無かった。昨年両側にあふれるほどのシャクナゲに囲まれていただけに、あまりにもその落差が大きかった。


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