石川県の山      菅倉山(923m)

                       
2025年5月5日 晴れ

  登山口(9:25)→菅倉山(12:15〜45)→登山口(14:45)

 

昔の記憶を頼りに駐車場を探したが見当たらず「県民の森」まで行ってしまった。そこで係の人に菅倉山の登山口を訪ねたが、その山は知らないと言う。なんとマイナーな山なのだろうと思った。菅倉山の駐車場に着くことができたが、駐車場には1台の車も無かった。道路を挟んだ駐車場には数台の車があったので、何人かは登っているのではないかと思われた。それにしても富士写ヶ岳の登山口には50台以上の車であふれていたのに、この山はなんとマイナーな山に成り下がってしまったのだろう。

 駐車場から直接入れるように新しい道が作られていたが赤土の急登で滑りやすい。すぐに左に曲がらなければならないのに、送電塔まで行ってしまいあわてて入り口を示す赤テープのある所まで戻る。それから急登が始まりロープが張られている個所もある。ツバキの木がやたらと多い。ミツバツツジもたくさんの花を咲かせていた。真っ白なコブシの花が現れるといよいよシャクナゲの出番だ。

 この山のシャクナゲは大鶴山ほどの大群落を作っていないが、行程の真ん中あたりから少しずつ現れてくる。足元近くに現れる花もあるが、これは豪雪に押しつぶされたのだろう。それでも3ヵ所くらい、よその山に負けないくらいの大群落がある。連休のこの時期に、誰にも会わずに静かに鑑賞できるのがこの山の特権かも知れない。

 ショウジョウバカマやイワウチワが現れると頂上も近い。頂上だと思っていた先に青葉に囲まれた三角形の山が現れた時は、さすがにガッカリしたが。途中で1人の男性に会ったが、今日その他にあった人はいなかった。もちろん頂上は独り占めだ。標識越しに、雪をかぶった山々や丈競山の山小屋が見える。

 少し行程が長く急登も数か所あるが、全般的にはなだらかで歩きやすい。シャクナゲやほかの花も鑑賞できる素敵な山だと思うのだが、どうしてこんなにもマイナーな山になってしまったのだろう。

      石川・富山