石川県の山   陶石山889m) 

                    
2021年5月3日(月) 晴れ時々曇り

   市の谷駐車場(7:40)→568m峰(8:45)→杉水との分岐点(10:10)→陶石山
  (11:45〜12:30)→沢渡渉地点(13:40)→県民の森(14:30)

  菅倉山に登る予定であったが、Kさんの希望で陶石山に登ることになった。初めて聞く山で、しかも距離も長いので若干及び腰であった。しかしネットを見ているとシャクナゲの規模がとても大きいらしいので、気分は楽しみに変わっていった。
 7時30分に市の谷駐車場で待ち合わせ。ネットで見たレインボーの奇抜な看板が目印で、見落とすことは無い。昨日来の雨でぬかるんだ草地を抜けるといきなりの急登だ。ずるずると足を取られなかなか前に進めない。帰りはこの道は通れないと判断し、杉水に降りる決心をしていた。そうなると車を杉水に回しておけばよかったと後悔の念。
 あれからシャクナゲは現れるものの、すでに散っていて、二度と花を見ることができなかった。今年は花が早かったのでもう見られないのかとあきらめの気分で黙々と登る。勾配がゆるくなってきたので少し心に余裕が出てくる。シャクナゲの代わりにツバキやミツバツツジが目を楽しませてくれる。上を見ればブナの若葉が太陽を受けて輝いている。
 しばらく進むとシャクナゲが前方に見えてきた。「まだ残っていた」と感激もひとしおであったが、それはこれから幕が上がるシャクナゲショーの始まりであった。群落がどこまでも続き、聞きしに勝る規模であった。おかしなものでそれだけ多くの花を見せられると感激も薄くなっていく。アップダウンが続き、いつになったら頂上が現れるのか、そちらに関心が移ってくる。高度を上げるにつれてショウジョウバカマやイワウチワが現れる。特にイワウチワの群落も見事であった。シャクナゲは赤みを増し、蕾も多くなった。
 何回も騙されてようやくたどり着いた頂上には思いがけずたくさんの人がいた。途中で二人にしか会わなかったのでとても不思議な気がしたが、違うコースから登ってくる人も多いようだ。右手に大日山と小大日山が堂々とした姿を見せていた。ほとんど人は県民の森への道を降りて行った。
 登りに思った以上に時間がかかったので、早々に下山する。またシャクナゲを愛でながら、順調に下りて行く。1時間ぐらいすると見慣れない景色が。同じ道でも下山の時は違った景色に見えることも多いのでそのまま下りて行くと、眼下に沢が見えてきた。完全に道
 
大日山
間違えであったが、どこで間違えていたのか全く記憶が無い。雨の影響で増水した沢を何とか渡ると林道に出た。林道歩きは本当に楽でラッキーと思っていたが、途中で会った人からこの道は県民の森に出ることが分かって一転ショックに変わる。駐車場に戻るにはかなりの距離を歩かなければならない。
 県民の森を通り、立派な舗装路を黙々と歩いていると運よくワゴン車が停車。頼んでみると市の谷駐車場まで乗せてもらえることになった。「地獄で仏」とはこのことで、もしこの距離を歩いていたらと考えると、乗せてくれた奥さんには本当に感謝してもしきれなかった。
               下のシャクナゲはKさん撮影
 
 

    石川・富山