岩倉山357m)

                                     3月28日(水) 時々雨

  登山口(6:45)→千体地蔵分岐(7:00)→岩倉山(7:25〜30)
 →岩倉寺(7:45)→登山口(8:00)

 前日「門前じんのびの湯」で一風呂浴び、輪島市から千枚田を通り曽々木海岸の窓岩駐車場に入った。 
 登山口は駐車場から100mほど戻った国道を横切ったところにある。今にも降り出してきそうな曇天。早朝一人で登るには最悪のコンディションである。すぐ雑木林があり、葉が落ちているというのに薄暗く、足を踏み入れるにはちょっと勇気がいった。すぐに車道にぶつかり、左手の千体地蔵方面の遊歩道には「落石のため通行止め」の看板が。「能登半島地震」の影響だろう。

 車道はすぐ岩倉寺にぶつかり右手には大川浜が広がっていた。有名な曽々木海岸の一部である。左手に岩倉山の登山口があるがそこも通行止め。遊歩道のもろさは知っているが、登山道は岩場でない限り落石はないことが分かっていたので、自己責任で先に進んでみることにした。
 道幅はだんだん広くなり、急な坂には階段も作ってあり登りやすい。時々現れる石の地蔵が信仰の山であることを感じさせる。しかし頂上は展望もない何の変哲もない所であった。下山の途中に岩倉寺を覗いてみる。まだ雪囲いは解かれていなかったが、歴史を感じさせる山門を持つ堂々としたたたずまいだった。
 帰路車を止めて岩倉山を見た。白い波を立てる海岸線の上に、すそ野を広げた円錐形の形のよい山が浮かんでいた。

猿山333m)

                                   3月28日(水) 曇り時々晴れ

 深見登山口(9:35)→ピンクの雪割草群生地(10:10)→猿山分岐(10:40)
 →猿山(10:50)→白の雪割草群生地(11:10〜15)→猿山灯台(11:20〜30)
 →猿山分岐(11:45)→深見登山口(12:40)
 車で移動中どんどん天気が回復して、日光が射しだした。これはラッキーだ。猿山が雪割草で有名な山、昨日入った温泉に「雪割草まつり」のパンフレットが置いてあった。登山口の深見地区では河川の工事をやっていて車は集落の手前の道路脇に止める。
 登山口にはおじいさんとおばあさんがいて「雪割草保護の協力金」を徴収していた。盗掘が絶えないみたいで、村の人たちが管理しているようだ。すぐジグザグの急登が始まったが、こんな急な坂によくぞこんなきれいな道を造ったものだと、むしろ感心した。
 先を行っていた中年の女性3人組に「もう雪割草は出てきましたか」と尋ねたら「あんなに一杯咲いていたのに気がつかなかったの」と馬鹿にされてしまった。そういえば小川に下りる坂道に小さい白い花があったが、写真で見た花のようにきちんと開いていなかったので雪割草だとは思わなかったのだ。
 最初の群生地にやってくると監視員のおじいさんが2人ベンチにすわっていた。「ごくろうさん」と言って登山客にいろいろ話しかけてくる。開いている花は少なかったが、聞くと頃によると雨が降っていたからで、これからどんどん開いて3時頃が見頃だという。
 猿山分岐でコースを折れ、猿山に向かう。頂上は登山道から少し入った所にあり残念ながら視界はない。休憩場のあるG地点に戻り、もう一つの群生地に行く。灯台から近いのでここだけ来る人も多いようでにぎやかな話し声が響いている。一面に小さな花が広がっている。白が中心でピンクの花もちらほら咲いてなかなか感動的だ。
 群生地から猿山灯台まではあっと言う間だった。灯台は大正年間に建てられ、当時は道路がなく資材は海から運んだそうだ。水仙と白い灯台が青空に映えている。そこから登山口までの3.4キロは長かったが、再び雪割草に会えて満足だった。朝よりも開いている花がずっと多かった。