No.99     岩手山(2038m)
                       
                平成16年7月26日(月)  晴れ一時雨
 
   馬返し(5:00) → 1合目(5:55) → 2合目・朝食(6:15〜35) →
   3合目(6:55) → 4合目(7:15) → 5合目(7:40) → 6合目
   (8:20) → 7合目(8:50) → 8合目避難小屋(9:00〜15) → 
   9合目(不動平)(9:30) → 頂上(薬師岳)(10:15〜40) → 
   8合目避難小屋(11:25〜12:15) → 5合目   (13:00) → 
   3合目(13:30) → 1合目(13:50) → 馬返し(14:30)
 M先生の本の中で評判の「休暇村岩手」に泊まる。チェックインのとき明日の朝食のおにぎりを頼んだら「団体で数が出て、今日はもうだめだ」と断られてしまった。所がWさんが抗議をした結果、作ってもらえる事になった。Wさんの髭面のせいなのか、それとも僕の押しが弱かったのか。いずれにせよ、「休暇村岩手」の評価が落ちるのだけは妨げられた。 4時起床、4時30分出発、5時には歩き出した。キャンプ場を抜けて、うっそうとした森の中に入って行く。Wさんの調子があがらない。辛そうで顔色も悪い。2合目で少し吐いて、長めの休憩をした後体調はよくなってきた。どうも車酔いだったようだ。
 2。5合目から旧道との分岐が始まるが、僕らは歩きやすい新道を行くことにする。ガスの晴れ間から時々旧道の赤茶けた岩が見える。7合目まではただただ樹木の下を黙々と歩くだけだった。8合目避難小屋は最新のトイレを持つ立派な小屋だった。それに水があふれ出ていたのには大感激、一杯飲んで顔を洗えば清々しい気分になった。小屋の横からは頂上部がドームのような形で聳えている.
 避難小屋が2軒建つ不動平を過ぎれば、火山礫の歩きにくい道に変わるが、コマクサが心を和ませてくれる。御鉢と呼ばれる火口の淵出るとすり鉢のような火口の底が覗ける。それにしても、火口の内側にも外側にもコマクサの大群落だ。いろんな所でコマクサを見てきたが、これだけたくさんのコマクサにお目にかかれたのは初めてである。
 火口の縁を時計廻りにまわる。数メートルごとに仏像が立っており、まさに頂上まで仏様に導かれていく。ガスの深い時にはケルンの役目も果たしそうだ。頂上にも仏像や小さな祠があった。ここは古くからの信仰の山である。
 返り雨がポツポツ降りだし、雷までなり始めた。雨足が速くなったので大急ぎで8合目避難小屋に駆け込んだ。ぎりぎりセーフだった。丁度頃合だったので昼食にした。宿で作って貰った弁当はは大きな三角お握りで、とてもおいしかった。時々なる雷鳴も雨も、小屋の中では安心だった。温ったかいコーヒーを飲めば心も幸せになる。
 雨が上がったので、もと来た道を引き返す。下りは快調で、登りの半分くらいの時間でキャンプ場に着いてしまった。そこにも水があふれ出ていて、おもいきり汗をふき取ることが出来た。