No.20      甲 斐 駒 ガ 岳(2958m)

             平成10年8月24日(月)   晴れ

  北沢峠(7:15) → 双児山(8:40〜45) → 駒津峰(9:20〜25)  
  → 甲斐駒ヶ岳(昼食10:30〜11:00) → 駒津峰(11:55〜12:00)  
  → 仙水峠(13:00〜05) → 仙水小屋(13:30) → 北沢峠(14:05)

   双児山から見た甲斐駒ヶ岳                          昨日は国民宿舎泊りだったので、風呂に入ってゆっくり休むことができた。しかし、今日の行きと帰りのバスの時間が決まっているので「大丈夫だろうか」とかすかな不安がよぎる。
 最短距離で頂上を目指すために、双児山コースをとる。シラビソの視界のきかない原生林の中をひたすら登る。双児山に着くと一気に視界が開け、大パノラマが現れて来る。手にとるように仙丈岳が対峙し昨日登った鳳凰三山が北岳の左に鎮座し、南アルプスの山々が続いている。「これを見られただけでも来てよかったね」と言い合ったものである。
 駒津峰まで来ると今日の本命である甲斐駒ガ岳の全貌が見えてくる。雪をのせたように白い頂きが「はやくおいで」と 誘っているようである。いったん鞍部に降り、花崗岩の白砂を踏んで登り返す。岩は巻いていくので遠くで見ていた時感じたよりはずっと登り安かった。それでも頂上近くの砂礫はズルズルと滑って進みにくかった。
 頂上は360度の展望が開けていた。遠く八ヶ岳連峰も姿を見せていた。頂上で昼食。陽射しはかなりきつかった。時間に余裕がでてきたので、帰りは仙水峠コースを取ることにした。
 駒津峰から仙水峠までは、石がゴロゴロする急坂で、ここを登りに使わなくて正解だった。仙水峠からは魔利支天が大きな山塊となってそびえていた。こちらから登ってきた場合は、そのスケールにさぞ かし感激することであろう。
 仙水小屋から北沢峠までは思いのほか長く感じた。それでもあこがれの山に登ることができたという征服感に一人ほほ笑むのであった。