No.27                   開 聞 岳(鹿児島県 922m) 

                                平成11年3月13日(土)  曇

  登山道入り口 =[ 2合目](9:55) → 4合目(10:30) → 6合目(11:00) →
  8合目(11:35) → 頂上(12:15) → 9合目(昼食 12:35〜13:05) →
  6合目(13:45) → 登山道入り口(2合目 = 14:45)

 

長崎鼻より見た開聞岳

 まさか飛行機で山に登るとは思わなかった。
 前日の夜レンタカーで鹿児島空港から市内に入り、朝8時ホテルを出る。近道のつもりで指宿スカイライン を通ったが、山の上なのでアップダウンは激しいし曲がりくねった道なので、思った以上に時間がかかって しまった。
 枚聞神社には車の中から登山の無事を祈り、一番上の駐車場まで入るとそこはもう2合目であった。屋久島を思わせる自然林の中を歩き始める。30分ほどすると平野が見下ろせる所にやってきて、左手奥に池田湖が望める。今盛りの菜の花畑が所々に残っている。
 5合目の広場から見ると眼下には海が広がっており、薩摩半島最南端の長崎鼻が海に突き出ている。登山道は緩やかに右にカーブしてらせん状に頂上まで続いている。下に車はほとんど無かったのに、いくつもの団体の人が降りてくる。バスか電車で来たのだろう。さすが百名山だ。
 6合目を過ぎるとガスで視界がきかなくなってきた。風も出てきた。8合目を過ぎたあたりに眼下に海を見下ろす絶好の展望台があった。しかし見える物は真っ白なガスばかり。枕崎へと続く美しい海岸線は想像するより仕方がない。
 最後の岩場を登り詰めれば頂上だ。風が強くじっとしていられないので写真を一枚撮って、御嶽神社にお参りしてそそくさと下山にかかる。9合目辺りの風のない所で昼食をとる。
 帰りに開聞岳の勇姿を見たくて長崎鼻まで車を走らせたが、頂上は依然として雲の中であった。