葛城山(かつらぎやま) (452m)  

 平成25年3月20日(水) くもり

 昨年に続いて関東の山に登ることにした。今回は伊豆半島を一周するつもりだ。家を7時半頃出て、1時過ぎに伊豆長岡の「パノラマパーク」に到着する。ロープウェイで7分で452メートルの山頂についてしまう。本来はこんなのは登山の中に入れないのだが、今回は最初の登山と言うこともあって許してもらおう。
 ロープウェイを降りると「富士見の足湯」がある。残念ながら今日は富士山が見えないが、富士山を眺めながらの足湯は乙なものだろう。周遊路は少しのアップダウンはあるものの、コンクリートで固められているのでハイヒールでも歩けるかもしれない。葛城神社や百体地蔵尊を過ぎて、一番奥には近頃あちこちに見られる「恋人の聖地」と呼ばれる場所がある。「幸せの鐘」が設置されていて、恋人たちが鳴らす鐘の音が辺りに響いている。
 今日は戸田峠で寝る。

 
 金冠山 (816m)

 平成25年3月21日(木) 晴れ

 戸田峠駐車場(7:00)→金冠山(7:15〜25)→戸田峠駐車場(7:35)

 金冠山は天城連山の最北端に位置する。本来は「だるま山高原レストハウス」から出発するのかもしれないが、今回は戸田峠から近道をする。達磨山(だるまやま)からの分岐に出ると左に折れる。広い気持ちのよい道は防火帯になっているらしい。右手にパラボラアンテナが見えてくると、頂上はもうすぐだ。
 今日は天気も穏やかで、駿河湾越しに見られる富士山は最高であった。昨日は全然見られなかった富士山が、今日は待っていてくれているようだ。左には雪をかぶった南アルプスの山々が勢ぞろいしている。振り向けば、達磨山おだやかな山容と直線につけられた山道がきれいに見えている。

達磨山(だるまやま) (982m)
 戸田峠駐車場(7:40)→小達磨山(8:10)→達磨山(8:30〜40)→
 西伊豆スカイライン(8:55)→戸田峠駐車場(9:25)

 金冠山から戸田峠に戻り、そのまま達磨山を目指す。階段が続き、アセビのトンネルを抜けていくと樹木に囲まれた小達磨山に着く。そこから下ってくと西伊豆スカイラインが見えてくる。樹木の生えていないなだらかな山容と、大きなカーブを描く風景は阿蘇を思い出させる。道路わきに駐車スペースがあるので、「ここまで車でくればよかった」とつい弱音を吐いてしまう。
 舗装道路をしばらく歩くと再び階段が続く山道だ。呼吸は荒くなるが、初めて山に登っている感じがした。振り向けば富士山がきれいな姿で立っており、まるで私を見守ってくれているようだ。ウグイスの鳴き声が大きく辺りに響いている。
 頂上からの眺めは想像以上だった。駿河湾に浮き出た富士山の姿は秀逸だった。駿河湾と相模湾が同時に眺められるのも高度感を感じさせられる。南アルプスや伊豆半島の山々と360度の大展望だ。次回はこの景色をぜひ家族と一緒に見たいものだ。

寝姿山(202m)

 今回の旅の目的のひとつに伊豆半島一周がある。子供がまだ小さいとき松崎に宿泊して伊豆半島を周遊したのを懐かしく思い、ぜひ再訪したいと思っていたのだ。まさに海に浮かんだ富士山が眺められる「恋人岬」に寄り、土肥(どい)温泉、堂ヶ島温泉を経由して、懐かしい松崎に入る。漁港の方から泊まった国民宿舎を眺めれば、建て替えられてすっかり立派になっていた。
 松崎から下田に行く途中、休耕田を利用した広大なお花畑があった。花の種類がわからないのが残念だが、オレンジ色が主体で、赤や紫の背の低い花々が一面に広がっている様は壮観であった。
 下田までは思ったより近かった。市街からロープウェイに乗り、寝姿山に登る。下田から見ると女性が寝ている姿に似ているからこの名前がついたらしい。頂上駅は展望台になっており、眼下に下田港と湾が広がっている。ペリーの艦隊が来航したので有名であるが、その上には、黒船見張り所が再現されている。ここに来ると一気に春が来たようで、さまざまな花が満開を迎えていた。水仙と湾を見下ろしながら昼食とする。コンビニ弁当であったがおいしさは格別であった。

大室山(580m)

 途中で温泉に浸かり、大室山を目指す。「さくらの里」ではちょうどさくらが見ごろとあって、大勢の人が出ていた。その後にある大きななだらかな山容の山が大室山である。「さくらの里」から4分の1周したところにリフト乗り場がある。時間は3時半を回っていたが結構人が出ている。
 リフトを降りると茶屋があり、展望台もある。そこからは相模湾が一望できる。反対側に目をやると大きな噴火口跡があり、一周するコースに人が歩いているのが見える。噴火口跡を覗けばかなり広い広場があり、アーチェリーの的がいくつか置いてある。
 反時計回りに一周してみる。コースは舗装されており歩きやすい。夕方になり風が出てきて、寒くなってきた。視界も少しぼんやりしており、富士山も雲の間からやっと顔を出している感じだ。