| どこからでも富士山が見えるという大野山。海老名に用があったのをいいことに、是非挑戦したいと思った。残念ながら天気予報は雨から曇り。ここまで来たからには、富士山など周りの山は見えない覚悟をして挑戦することにした。
最近のガイドブックは谷峨駅からスタートして川北駅に降りるのが多いようだが、「分県登山ガイド神奈川県」をコピーしたので、それにしたがって川北駅から出発することにした。しばらくは舗装路 を歩き集落を横切ったりしていたが、結構分かれ道が多く迷いやすい。ナビが無ければかなり苦労しただろう。ブタの可愛い木彫りがある所(この山には木彫りの動物が多い)が地蔵岩で、そこから本格的な山道に入る。
上に行くにしたがってガスが涌いてくる。両側が切れ落ちた馬の背や、片 側が崖になった狭い道など、結構危険な個所もある。森を抜けると階段が現れ右手が牧草地になっている。スカイツリーと同じ高さの標高643mの所にはウサギの木彫りが置かれていた。大野山は山頂付近が牧場になっている珍しい山だ。舗装路に出てからもなだらかな頂上部をかなり歩かなければならない。10メートルほど先に頂上を示す方位版が見えてくる。20メートル先はガスで真っ白だ。人っ子一人いない頂上には寒々とした風が吹いていた。
屋根のあるベンチの下で昼食を食べようと思ってリュックを探すが無い。新松田駅でコインロッカーに荷物を預けた時に他の荷物と一緒に忘れてきてしまったのだ。仕方なく下山にかか る。霧が小雨になってきた。山道の草が濡れているのでトレッキングシューズの中は水でぐしょぐしょになって気持ちが悪い。背の高い草は行く手を遮り顔に当たる。しかし軽快に急な階段を下りて行く。こちらの方が距離も短かそうだ。青い吊り橋を渡れば無人駅の谷峨駅は近い。今日の山は、時間以上に長い距離を歩いた気がする。
電車に乗って下を見るとヒルが尺取虫のように歩いている。犯人は僕だった。よく見ると靴に2,3匹くっついている。小田原駅で靴を脱いでみると両足の靴下にもいる。最後に散々なおまけ付きであった。 |