高尾山(599m) 
平成27年6月4日(土) 晴れ
 高尾山口登山口(6:50)→琵琶滝(7:15)→大山橋(7:40)→高尾山(8:20〜30)
 →薬王院(8:45)→リフト乗り場(9:15)

 高尾山は東京近郊にあってアクセスもいいのであまりにも有名な山である。それでマスコミにもしばしば取り上げられ知名度が高い。今回、海老名市に住む娘を訪問した際に一人で登った。
 早朝誰も起きていない時に、こっそり家を出る。圏央道の高尾山ICを降りればすぐである。高尾山口駅の駐車場も早朝とあってすいている。駅の左手から6号路(琵琶滝コース)を歩き始める。いきなり赤い帽子と袈裟をつけたたくさんの小さな石仏が現れ、宗教色の濃い山であることが感じられる。しばらく行くと沢の反対側に「岩屋大師」が現れる。洞窟の中に仏像が安置され、謎めいた雰囲気が漂っている。琵琶滝は祠の無効に流れる小さな滝だった。早朝と言うこともあってか、このコースを登っている人はほとんどいない。
 タコの足のように木の根が登山道を這っている所がある。これだけ長く続いている木の根が這った登山道は見たことがない。「孫がここを歩くと喜ぶだろうな」と思ってしまう。立派なスギの木の林や、沢の中に岩が飛び石のように並んでいる所もあったりして変化にとんだ道だ。夕方になるとムササビが飛んでいそうな大木の道を抜けると頂上だ。コンクリートに囲まれた頂上には、今までに見たこともない大きな頂上を示す標柱が立っており、茶屋や売店もある。
 帰りは薬王院を目指す。薬王院は今から約1200年前に開山された真言宗の寺院で、浄心門や歴史を感じさせる本堂などを持つ大きな寺院だ。下山してくるので建物と門の位置が逆になるが、振り返れば階段と杉並木の山道が続いている。享保15年(1750年)の建立で、権現堂前には、右側に鼻の高い大天狗、左側には烏の口をした烏天狗の小天狗の像が立っている。
  次の陣馬山を目指して、少し後ろめたい気持ちがあったが、リフトで下山した。

 陣馬山 (855m)

平成27年6月4日(土) 晴れ 

  和田峠(10:35)→陣馬山(11:05〜35)→和田峠(11:35)
  道はだんだん細くなっていくが、和田峠まで舗装路が続いていた。峠には茶屋が1軒と有料駐車場がある。駐車代の800円は少し高いと思ったが、他に注射する場所がないので止めざるを得ない。
 登山道は階段を登る男坂とゆるやかに山頂を目指す女坂があるが、女坂を登ることにした。軽自動車なら何とか走れそうな広い道だ。立派なスギ林を抜けると、若葉も目に染みるヒノキ林に入る。突然上からゴムのキャタビラが付いた運搬車が大きなエンジン音を響かせて降りてきた。後でわかったのだが、頂上の茶屋に荷物を運んでいたのだった。
 人の話し声が聞こえてくると、白馬の像が立つ陣馬山山頂だ。頂上からは富士山、大岳山、三頭山、大菩薩嶺、南アルプスの赤石岳や悪沢岳、それに丹沢の山々を遠望することができた。都心のビル群や東京スカイツリーまで見えて大満足だった。ただ、富士山がよく見える方角は茶屋の敷地になっており、何か買わないと立ち入り禁止。これはどうかと思った。

富士山が見える山