高指山(たかさすやま) (1174m)

 平成27年4月23日(木) 晴れ

 山伏峠(6:55)→菰釣山との分岐(7:20)→富士岬平(7:55〜8:00)→高指山
 (8:15〜20)→富士岬平(8:35)→菰釣山との分岐(9:10)→山伏峠(9:20)

 御殿場から見る富士山はいつもながら見事である。裾野から頂上まですべて見えているからだろうか。山伏(やまぶし)(とうげ)の手前の空き地に車を止める。そこは昔の旅館の入り口で、その裏の登山道がある。案内板が一切なかったので不安だったが、最近作られたと思える(こも)釣山(つるしやま)の案内を見て安心する。あまり人の入っていないジグザグの道を行けば、尾根道にと交わる。アップダウンを繰り返すので、あまり登っている感じがしない。1カ所ある鎖場を下りてしばらく登り返すと、富士岬平という小さな広場に出た。あんなにきれいに見えていた富士山も頂上には雲がかかっている。
 鉄塔が見えてくるとその少し先が高指山の頂上だ。眼下に山中湖がありその向こうに堂々とした富士山があり、最高の構図である。残念なのはもうかなり雲で覆われてきていることだ。富士山がはっきり見える日にぜひ再訪したいものだ。
 
 ()畑山(ばたけやま) (1283m)
 駐車場(10:40)→菜畑山(11:10〜35)→駐車場(11:50)
 なつかしい「道志の道」を進んで行ったが、林道に入る入り口が分からず数回行ったり来たりした。舗装された林道の途中に牛舎があり、そこから先はあまり車が入っていないようで、小さな落石が散乱したりしている。道幅が狭いので前から車が来たらどうしようと不安になりながら進めば林道は終点になり、そこに登山口がある。
 ほぼ直線の登山道は距離は短いが苦しい。しかし、トウゴクミツバツツジのピンクが励ましてくれる。息を切らせて頂上に着くと小さな東屋があり、そこにすわってラーメンを作る。富士山は相変わらず前景を見せてくれない。ここも富士山の絶景スポットなので心残りではあったが、早々に下山して「道志の湯」で汗を流した。
今倉山 (1470m) 
平成27年4月24日(金) 晴れ 
 登山口(6:15)→御正体山との分岐(6:30)→今倉山(7:30〜35)→
 御正体山との分岐(8:05)→登山口(8:15)

 道坂トンネルからの登山口は、以前に登った御正体山の登り口と同じだった。尾根に出て右手に進めば御正体山で、左手に進めば今倉山だ。フジザクラやマルバキスミレ、トウゴクミツバツツジなどが咲いていて心が和む。振り返れば富士山の頭が手前の山の後ろからちょこんと顔を出している。今日は青空にくっきりと見えている。高度が高くなるにつれて富士山も姿を現す面積が増えてくる。
 頂上は広くて気持ちがいいが、残念ながら高い木々に囲まれて、周りの景色は見えない。富士山も樹木の間からやっと見える程度なので、きれいな姿を見るためには少し降りなければならない。昨日登った菜畑山までは2時間と書いてある。

 杓子山 (1598m)

平成27年4月24日(金) 晴れ 

  ゲート(10:15)→大ザス峠(10:50)→杓子山(11:30〜12:00)→
 大ザス峠(12:25)→ゲート(12:50)
  今回一番登山口を見つけるのが難しかった。目指す鳥居地峠がナビでは全然違っていたからだ。今度は「不動の湯」を目指して行った。ところが途中で右折するところを見失い、「不動の湯」まで行ってしまう。そこの人に聞くと「そのまままっすぐゲートまで行けばいい」と言う。そこで思いがけず40分ほどの短縮となり、僕にとっては道を間違えたことがラッキーだった。
 ゲートの横に車を止めて、林道を進む。結構急勾配もある林道だ。かなり下から時々富士山が顔を出している。今日は青空に雪化粧した富士山が美しく映えている。大ザス峠から山道に変わる。すぐ近くにハングライダーの離陸場所がある。下から上昇気流がわいていて十分飛べそうな気がしてくる。富士の裾野を飛ぶのは気持ちがいいだろう。
 2日目で2つ目の山とあってか、だんだん苦しくなってきた。特に頂上直下の10分ほどは息も絶え絶えであった。しかし、頂上からは大展望が待っていた。正面に富士山が何にも邪魔されず裾野を延ばしていた。山中湖や河口湖も見える。ベンチに座って富士山を見ながらの昼食は本当に至福のひと時だった。この富士山を見ることができて、今回の関東遠征は成功だったといってもいいだろう。
 高川山 (976m)
 駐車場(5:55)→女坂合流(6:30)→男坂合流(6:45)→高川山
 (6:55〜7:05)→男坂と女坂の合流(7:25)→駐車場(7:35)
  駐車場の横には「熊出没注意」の黄色い立札が立っていて少し気持ち悪かったが、今日は家に帰るので早朝から歩き出した。朝の小鳥のさえずりの中を歩くのは気持ちがいい。この山は周遊ができるので、往路はまず「沢登りコース」をとることにした。沢を右手に見ながら林道を登って行く。黄緑の若葉が太陽に透けて輝いている。女坂の合流地点には道標があり、続く男坂の合流地点は15分ほどである。  最後の急登を超えると頂上に出る。今日の富士山は霞の中にぼやっと見えるだけなので感動も少ない。それほど広くない頂上には方位版があり、昨日登った今倉山や杓子山、御正体山などが同定できる。
 帰りは大月ICから中央道に乗り、東海環状自動車道、東海北陸自動車道を通って大野から無料の中部縦貫自動車道を通って帰ってみた。距離にして30キロ、料金にして1000円ほど節約できたが時間は変わらない。一部
下道(したみち)を通らなければならないのをどう考えるかだ。

        富士山が見える山