花の百名山 川苔山1363m)

                      令和元年6月25日(火)晴れ

  川乗橋バス停(6:20)→細倉橋(7:00〜05)→百尋ノ滝(7:55〜8:00)
  →足毛岩の肩(9:10〜15)→川苔山(9:55〜10:15)→大根の山ノ神
 (12:05〜10)→鳩ノ巣駅(12:55)

 海老名に住む娘の所に荷物を運ぶついでに、東京近郊の山に登ることにした。翌日景信山に登るつもりで林道奥の駐車場に入ったが、天気予報通り一晩中雨。次の日も雨だったので、景信山に登るのはあきらめて、次の目標地である川苔山の登山口がある奥多摩の鳩ノ巣に向かった。
 町営の駐車場に車を止め、本を読んだりしてのんびりしていたが、川苔山登山の経由地である「大根の山ノ神」まで林道で行けることが分かり、雨も止んだので、3時ごろ車を移動させた。途中から砂利道になり心細い気持ちで運転していたが、なんとか「大根の山ノ神」のスペースにたどり着いた。ゆっくり夕食を食べ、車に戻ると雨が降り出し、雷鳴が何度もとどろき始めた。あまりにも激しい雨に、土砂崩れでも起きたら大変だと思い、大慌てで鳩ノ巣の駐車場に戻った。
 翌朝隣の車の人と話をしていたら、「ここからのピストンだけではつまらない。ぜひ川乗橋バス停から周遊した方がいい」と強く勧められた。奥多摩駅まで一緒に行き、バス乗り場まで案内すると言うので、予定を変更することにした。
 バス停で降りたのは僕だけだったが、舗装された林道に嬉々として足を踏み入れた。登り出した太陽が植林された杉林の中の靄を照らし出し。幻想的な光の筋を作り出している。細倉橋から、いよいよ山道に入る。川苔谷沿いに続く道は素晴らしい渓谷美を作り出している。幾つもの滝が現れ、気持ちの良い水音を響かせている。様々な形の滝のしんがりが百尋ノ滝である。やはり貫禄と気品がある。
 途中の木々の間から川苔山の頂上部が見えている。頂上に近づく尾根道は広い。防火帯として切り開かれているようだ。どの山にも、頂上直下には急登がある。歩幅を狭めて一歩一歩進むより仕方がない。息を切らせて着いた赤土の頂上には誰もいなかった。
 帰りは杉林の中をひたすら下るだけで、これと言って見どころは無かった。川苔谷の渓谷を歩かなかったら川苔山の印象も随分変わったものになっていただろう。このコースを紹介してくれた人に感謝である。無事駐車場に戻り、「もえぎの湯」で6時間半という長丁場の汗を流し大満足であった。