平成20年            熊穴沢ノ頭
                                        
6月14日(土)〜15日(日) 晴れ

  コース=@戸台(6:55)→熊穴沢出合(9:05)→中ノ川乗越(3:00)
     →熊穴沢ノ頭(3:40)→中ノ川乗越(4:10)→テント(6:00)

    Aテント(5:30)→熊穴沢出合(6:50)→戸台(9:05)

 鋸岳の第一高点に向かっていたのに、何と言うことだ。下山口で人に聞かれるまで間違った道を歩いていたなんて全く気がつかなかったのだ。おかしいことはいくつもあった。いくら歩いてもテント場はない。岩場の途中から完全に道がなく

仙丈岳
なり、ずるずると足を取られる砂利の上を、死ぬような思いをして尾根に出。てっきり角兵衛沢のコルだと確信していたが、(後で中ノ川乗越だとわかる)10分で着くというのに40分歩いても第一高点に着かない。道からそれて一番高いところと思われるところに出てみたが何の印もない。結局そこが熊穴沢ノ頭だったのか。正面の雪を被った仙丈岳と左手の甲斐駒ヶ岳がやけに堂々として見えた。でも頭の中は?(クエスチョンマーク)で一杯だった。落石の多いガレ場を必死で下り、テントを張れそうなところを探して1時間半もさまよった。結局登山道にテントを張るという最悪の事態。夜中に近くで聞こえる鹿の鳴き声にぞっとした。
 これというのも角兵衛沢出合から登らなければならないのに少し先にある熊穴沢出合に入ったからで、下調べの不十分だった自分に責任はある。それにしてもたった一個所の標識をたどったらそうなってしまったので、もう少し手前に角兵衛沢出合を示す案内があればと誰かに言いたくなる。帰り道反対岸に角兵衛沢出合を示すケルンが見えた。あの遠さではなかなか気がつかない。