平成19年              宮指路岳(946m)

                                   11月4日(日) 晴れ

  コース=ヤケギ谷・カワラコバ登山口(7:20)→東海展望(8:40〜50)→宮指路岳
        (9:05〜10)→ヤケギ谷・カワラコバ登山口(10:15)

  宮指路(くしろ)岳とはいかつい名前だが、高さが946mであることからその名がついたらしい。登山口を探しながらおぎす小岐須渓谷をさかのぼる。ようやくヤケギ谷・カワラコバ登山口を見つけ、車を林道横のじゃまにならないところに停車する。
 最初は立派な杉林。10分もするとカワラコバコースとの分岐点に着く。往路はヤケギ谷、復路はカワラコバコースを取ることにした。かなり深い谷の横や崩れた道もあったが、おおむね単調ではあるが良好な林の中の道である。
 1時間ほどで頂上部の尾根に取り付き明るくなる。ここまで来ると紅葉も始まっている。右手に鎌ヶ岳が北アルプスの山のように岩峰を突きだしている。昨日登った入道ヶ岳は穏やかな山容で、頂上の鳥居が肉眼でも確認できる。
 「東海展望」は岩場の自然の展望台である。その名の通り眼下には東海地方の平野と伊勢湾が臨まれる。目を反対に転じれば山全体が紅葉に萌えている。まさに息を飲むほどの美しさである。
 いったん下って最後の急登を行けばそこが宮指路岳の頂上であった。残念ながら林の中で見晴はない。ただ、仙ヶ岳(西峰)がとても近くに臨むことができた。少し進んだところに開けたところがあり、そこには「東海展望」に負けないくらいの展望があった。ここまで誰一人にも会わない静かな山歩きだった。
 カワラコバコースはおぎす小岐須峠から右手に一気に下りていく。枯れ葉や沢を横切るときコースがわかりにくい個所があり慎重に下る。下山途中ようやく数人のグループや家族連れの登山者に会う。ヤケギ谷コースとの分岐手前には深い谷の中腹につけられた道があり、踏み外せば一気に下まで落ちそうで緊張する場面があった。
 関ヶ原ICまでは思ったより早く着き、1時半には家に到着していた。