松尾山 1162.9m)

                                   
平成22年7月10日(土)曇り時々晴れ

 駐車場(10:10)→レストラン(10:50)→三雄山(12:05〜10)
 →あずまや(12:35〜55)→松尾山(13:20〜25)→あずまや
 (13:45)→三雄山(14:10)→レストラン(15:00〜05)→駐車場(15:35)

 このところ週末はずっと雨だったので、ひさしぶりの山行だ。行きは勝山経由で行ったが、金沢セイモアスキー場に到着するのに2時間以上かかってしまう。中腹のレストランから出発の予定が、笠山林道の入り口にはチェ

三雄山頂上
ーンが掛かっている。「どこかほかの山にでもしようか」と戻りかけたが、どんなに長くても1時間はかからないだろうと腹をくくって歩き始めた。
 舗装された林道は車にとってはいいが、歩く者にとってはつらいものがある。はるか先まで伸びている道路や、スイッチバック式にゆっくり高度を上げていく道路を見ていると歩く距離に気が滅入ってくる。しかし、左手に昨秋登った口三方山が雄大な姿を見せてくれている。40分歩いてレストランに着いた時はほっとする。
 日陰で4人の作業員が休憩していたが、それ以降は今日誰にも会わなかった。コンクリートの作業道は第4リフトまで続いていたが、そのあとは石がごろごろした荒れた道に変わる。ここからは4輪駆動車でないと進めないだろう。このスキー場は三浦雄一郎が設計し、彼の名前から名付けられた(さん)雄山(ゆうさん)までは意外と時間がかかった。頂上はガスがかかっていて残念ながら視界なし。
 そこからも作業道が続いていたが、草が生えていたり雨で削り取られていたりして、車の通行はまったく無理のように思えた。三雄ヒュッテも窓ガラスが割れていて使われているようではなかった。人に会わないこともあって、使われていない作業道は返って不気味である。小さな池にはオタマジャクシがうようよしていて、枝にはモリアオガエルの白い卵がぶら下がっている。
 途中のあずまやで昼食。雪のためか、階段が外されていて上がるのに一苦労。しばらくすると鹿の鋭い鳴き声や動物の鼻息らしきものが聞こえてきてちょっと焦る。作業道はすぐ行き止まりになり、そこから先は林の中に山道が続いている。進むしかないので勇気を出して飛び込んで行った。
 考えてみたらこれが山の道で、今までの広い道が変わっていたのだ。頂上近くまで広い道が続いている山は珍しい。あっけなく頂上には着いたが、樹木に囲まれた道の真ん中に標柱と三角点があるだけのさみしいものだった。