No.26          宮 之 浦 岳(1935m)

      平成10年11月16日(月)   晴れのち曇り

 淀川登山口(7:10) → 淀川小屋(7:50〜8:00) → 高盤岳展望台
  (8:50〜55)  → 小花之江河(9:10) → 花之江河(9:20〜30) → 
  黒味岳分岐(9:45) → 投石平(10:10〜20) → 宮之浦岳(11:55
  〜12:45) → 投石岩屋(14:10) → 黒味岳分岐(14:30)  → 
  花之江河(14:40)  → 小花之江河(14:50〜15) → 淀川小屋
  (16:20〜30 )→ 淀川登山口(17:10)
 

 

   屋久島
   都井岬

 新聞の広告に載っていたツアーに思い切って申し込んだ。大阪南港から宮崎経由で屋久島に渡るのんびりした船の旅が魅力だった。快晴で、都井岬や種子島などがよく見えた。
 5時半まだ暗い中をバスで登山口へ行く。朝方雨が降ったので心配した(なにしろひと月に35日雨が降るといわれている)が、天気は上々だった。ガイドが三人ついてくれて何だか心強い。そして、彼らの博識と見識の高さにはいたく感心させられた。屋久島が世界遺産に指定されて、喜んでばかりもいられない様々な問題点もあるようだ。
 樹齢何千年と思われる大きな杉や、倒木に着生した杉など屋久島独特の風景が次々と現れる。やがて高盤岳展望台に着くと、食パンを切ったような大きな石がのった高盤岳が見えてくる。反対側に目をやると、青い海と海岸線の大パノラマが広がっている。
 小花之江河は小さな池になっておりホットできる所だが、帰りに休むとのことで通過する。花之江河は湿原になっておりきれいな小川も流れていた。恐らく、春から夏にかけては高山植物の宝庫であろう。
 花之江河を過ぎてしばらくすると森林限界を出て、ヤクザサと巨石がゴロゴロする独特の風景が現れてくる。
 「あんな所に誰が石を置いたんだろう」と思えるほど不思議なバランスで巨石が巨石の上にのっている。僕は思わずオーストラリアのデビルズ・マーブルを思い出してしまった。
 やがて永田岳と宮之浦岳がガスの間から見えてきた。最後のひと頑張りである。
 あっけなく頂上に着いたが、残念ながら視界不良。風が強く寒いので少し降りたササの中で昼食をとる。帰りに少し雨にあったが、「海に浮かんだアルプス」を満喫した一日ではあった。