ニューヨーク ディナークルズ6日間
                                                       
1994年3月25日〜30日

3月25日(金)

晴れのち曇り
ニューヨーク  バスで東京に向かったが朝4時ごろ「あっ」と言う声に続いて「ガチャン」という追突する音がした。トラックが無理やり進路に入ってきたようだ。代車が来るのに2時間、東京駅まで2時間かかると言われ間に合わないのではないかと青くなってしまった。でも、バスの運転手に事情を話して一緒に走っていたもう一台のバスに乗せてくれた。乗務員が乗る荷物室の所だが、体を延ばすことができたのでとても快適だった。
 成田には8時ごろ着いてしまう。全日空機は一路ワシントンへ。12時間半はさすがに長かった。
 ワシントンからはコンチネンタルのプロペラ機。揺れるので気持ちが悪くなってしまった。
 現地時間で2時、ニューヨークに着く。さっそく国連ビルなどを見て、6時半チェックイン。「パークセントラル」は立地のいい所にあった。
 夜、Iさんと5番街、ロックフェラーセンター、7番街などを歩いてきた。
3月26日(土)

晴れ
ニューヨーク  地下鉄でバッテリー公園に向かう。それが貿易センタービル止まりだったのでそこから公園まで歩く。公園は人であふれ、いろいろなパフォーマンスが行われておりフェリーを待つ時間も苦にならなかった。
 フェリーで自由の女神が立つリバティ島へ行く。早かったので1時間ぐらいで一番頂上の女神の冠の所まで登ることができた。高度感はさすがで、女神の中から見る女神も感激であった。
 地下鉄でブルックリンへ行き、歩いてブルックリン橋を渡る。この橋にまつわる苦労話は英語の教科書に出ていたので感慨もひとしおだった。
 また地下鉄に乗り「エンパイヤステートビルディング」に上ろうと入口まで行ったが、余りの人の多さにあきらめて歩いてホテルに戻ることにした。途中、ウィンターガーデンで明日の「キャッツ」の入場券を買い、ANAのデスクで「サンデー・ゴスペルツアー」を申しこんだ。
 5時半、シェラトン・ホテルに集合し、このツアーの売りである「ディナークルーズ」に出発する。全部で11人。男は僕らだけだった。
 船の乗客はみんな着飾っていた。生演奏を聴きながらまずはディナー。メインディッシュも申し分のないものだった。すっかり夜の帳も降り、マンハッタンの夜景もすばらしく、船の中ではダンスが最高潮に達していた。
3月27日(日)

ニューヨーク  朝から雨だが、今日のコースは雨でも余り関係がなく幸いだった。コンダクターの人がハーレムに長く住んでいる日本人で、実に豊富な知識を持っていた。ネクタイを締めていった僕らは「教会を訪問するにはこれくらいの正装をしてほしい」とみんなの前で誉められてしまった。
 1つ目の教会はウィメンズ・デーとかで全員が女性であった。心に響くコーラスで、すばらしいコンサートを鑑賞させてもらった程の感激であった。
 2つ目の教会はフルバンドが入りものすごい迫力。映画などで見たことはあるが、黒人の教会のゴスペルがこんなに迫力があるとは思わなかった。陶酔状態になる人が何人もおり、一種異様な雰囲気だった。
 昼食は「シルビア」という「ソウルフォード」を食べさせてくれるところだった。すごい活気で食事もボリューム満点だった。
 慌てて3時開演の「キャッツ」に行くが、少し遅刻してしまう。聴いたことがある曲が何曲もあり衣装にも興味があったが、もったいないことに何度かうとうとしてしまった。
3月28日(月)

ニューヨーク  最後の日だというのにまた雨。6時ごろ起きて今日の予定を考えた。8時後マクドナルドで朝食。有名な近代美術館(MOMA)へ行ったが、10時開館だったので「エンパイヤステートビルディング」まで歩いて展望台に上る。マンハッタン島が一望できた。映画などで何度も出てくる余りにも有名な眺望である。
 地下鉄でソーホーへ行き、フットルースで靴下を買ったり、マーケットでTシャツを買ったりした。
 ホテルの近くに戻り「ハードロック・カフェ」で昼食。若者の店だ。
 4時ごろ近代美術館へ。ピカソ、マティス、ダリ、モネなど知った作家もいたが、余りにも広すぎて疲れてしまう。
 7時半「オペラ座の怪人」を見るために「マジェスティック・シアター」へ。このミュージカルのチケットは何ヶ月も前に売りきれると聞いていたので、日本で予約しておいたのだ。あらすじを読んでおいたのでだいたい筋は想像できたが、またしてもうとうと。疲れていたのだとも思うが、もったいない。
 帰り「さっぽろ」でラーメンと餃子を食べる。ニューヨークにはないものがない。
3月29日(火)

ニューヨーク  今日も雨。モーニングコールを6時に頼んであったが、1分前に目を覚ます。
 ジョン・F・ケネディ空港で最後の買い物をして、ニューヨークともお別れ。13時間半のスムーズなフライトで無事成田へ。国内線で大阪まで行き、昼の12時ごろ家に着く。