日本300名山 No.23   人形山(1726m)
         三ヶ辻山
1764.4m)

 
    
平成22年10月23日(土)晴れ

 中根平登山口(6:30)→宮屋敷跡(9:00)→梯子坂乗越分岐(10:00〜15)
 →人形山(10:40〜11:10)→三ヶ辻山(11:45〜12:10)→梯子坂乗越分岐
 (12:25)→宮屋敷跡(13:15)→中根平登山口(15:05)

 
第2休憩場から見た人形山
 東海北陸自動車道が開通したために、福井から五箇山ICまでは1時間半で着いてしまった。本当に近くなったものである。
 田向の集落を過ぎて、林道を延々と上っていく。駐車場には1台の車が止まっていて、ちょうど一人が登っていくところだった。やがて柏ナンバーの車が到着。土曜なので登山客はあるようだ。近頃熊の出没が多く、不安を抱きながら一人で登るのは避けたいところだった。
 最近の山は皆そうであるが、立派な杉林の中を歩き始める。樹齢100年を越しているのではないかと思われる太い杉も混じっている。傾斜が穏やかなので快調なペースで登っていく。第1休憩場を過ぎると少し傾斜がきつくなる。朝の太陽の日差しがきつくなるが、雑木におおわれた登山道は光が届かずひんやりとしている。
 第2休憩場の右手が開かれており、そこから人形山の堂々とした山容を眺めることができる。なんとおだやかな頂上部だろう。しかし、あの頂上に到達するためにはUの字のように対岸に進んで行かなければならず、先の長さに心を引き締める。 
 傾斜は一段と急なジグザグ道に変わってくると、ひょいと鳥居の立っている宮屋敷跡にでた。そこは頭を押さえつけられていたような木々は頭上になく、北アルプスの山々、これから登る人形山、三ヶ辻山が一望することができた。
三ヶ辻山

尾根道はほとんどアップダウンもなく快適だ。日差しもきつく、Tシャツ1枚で気持ちよく歩ける。目の前に三ヶ辻山のピラミダルな山容が近づいている。山の形だけでみたらこちらの方がよほど格好がいい。
 だらだらと下げてきた高度を一気に登り返すとそこは三ヶ辻山への分岐点であった。ベンチがあり方位版も設置されている。ちょうど追いついてきた柏の人と、感激しながら周囲の山々を眺める。富山湾の海岸線から時計回りに目を移せば、剣岳、立山、薬師岳、槍・穂高、乗鞍、御嶽と北アルプスの山並みが続いている。三ヶ辻山の左手には別山、白山、笈ヶ岳、大笠山、奈良岳などが並んでいる。天気がいいので最高の眺めだ。
高原のようななだらかな頂上を目指して歩き始める。笹におおわれた頂上部は芝生のように青々としている。人形山頂上は見晴らしがよくない。しかし、左手に白山を目の前にできる広場があり、そこにも頂上を示す大きな標識があり、ベンチができていた。ぽかぽかと秋の日が温かく、目の前には雄大な景色が広がっており、そこはまさに山上の別天地であった。