平成13年  300名山 No.7 ニセコアンヌプリ(1308m)                  

                       
8月14日(火) 晴れ

     野営場(6:40)→遭難碑(7:10)→ニセコアンヌプリ頂上(8:10〜9:00)
    →遭難碑(9:40)→野営場(9:55)
 

 なんと10時間も眠り、体調はすこぶる良い。野営場の駐車場に車を入れ、牛丼の朝食。登山口の「熊出没注意」の看板に鈴をつける。残念ながら頂上の展望は無い。
 後方羊蹄山の方から見ると、いくつものスキー場がバリカンで刈ったような跡をつけていて痛々しいが、幸いこちら側にはスキー場は無い。
 幅の広い立派な登山道はやがて笹(チシマザサ)に囲まれる。自分の背丈を越す程の背の高い笹も、登って行くにつれて低くなっていく。
 鈴の音に驚いて飛び立つ鳥の羽音に今度はこちらが驚く。頂上部は濃いガスの中。遭難碑のあたりでは水分を含んだガスで、体が濡れるほどであった。 
 岩でゴロゴロした最後のジグザグの道を登るとあっけなく頂上に出た。コンクリートの頑丈な避難小屋と測候所の跡がある。正面の羊蹄山は雲から頭を出していて、まさに蝦夷の富士であった。振り返れば、イワオヌプリを始めとしたニセコ連峰が頭を並べている。ちょうど飛行機から下を見た時の風景である。
 双児峰のもう一つの峰に行ってみたが、立派な道はゴンドラリフトの方へ続いていて、山に登る道は見当たらなかった。下を見るとリフトがすぐそこまで延びていた。
 山を下りてもう一度五色温泉に入る。今日は「檜の風呂」にした。この風呂は昔のままらしく、古い木造の建物がなかなか情緒がある。
        余市に行く途中、端正なニセコアンヌプリの頂上まで見ることができた。小樽で石原裕次郎記念館に入り、マイカル小樽で「パールハーバー」を見て、その夜フェリーの人となった。