北海道の山 沼の平(当麻乗越 1680m) |
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登山口(6:20)→三十三曲分岐(6:50)→沼の平分岐(8:00)→引き返し地点(9:10)→ |
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朝日新聞社発行の「週刊花の百名![]() トレイルランの格好をした若者に続いて山に入る。昨日来の雨のためか登山道には多くの水たまりができており、しかも階段と岩混じりの想像以上の悪路だ。沼の平分岐の少し先で松仙園からの道と合わさる。荒れていて通行困難であった松仙園コースは通行可能になったが、登り専用である。不思議に思っていたが、下る方が負荷がかかり植物を痛めやすいからだそうだ。 チングルマの群落が現れると湿原の木道に変わる。ここからがハイライトだ。「半月の沼」には青空が投影され美しかったが、すぐ横には大雪渓があり、もし滑って沼に落ちたらと思うととても恐怖を感じた。木道脇には可憐なエゾコザクラが風に震えていた。ワタスゲは雨で固まっており、ちょっと残念だった。沼の中に岩が点在する「五の沼」を過ぎて行くとまた山道に変わる。かなりの急登を息を切らして登って行くと「沼の平」全体が俯瞰できる。ただし周囲の山は見えず、ガスもだんだん上昇している。それなりに幻想的な風景ではあったが、目的の当麻乗越までは行かず、そこから引き返すことにした。
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