平成19年         入道ヶ岳(906m)

                                   11月3日(土) 晴れ

  コース=井戸谷の河原(10:35)→避難小屋(11:20)→入道ヶ岳(12:05〜50)→
       井戸谷の河原(13:45)

 福井の家を7時半頃出る。関ヶ原ICで下りて椿大神社を目指す。連休とあってかすごい人だ。椿大神社がこんなに規模の大きい神社だとは思わなかった。さすが大がつくだけはある。林道にも神社に来たと思われる人の車であふれていあた。
 井戸谷の河原に車を止め二本松尾根からの降り口を確認する。井戸谷コースは林道をさらに進み、キャンプ場を突き抜けていく。
 しばらく杉林の中を進んでいくと沢に出る。きれいな水が音を立てて流れており、目を上げればまだ紅葉には早い緑の葉っぱが太陽に輝いている。やがてトタンの小さな避難小屋が現れるが、宿泊というよりはまさに避難のために休息するための小屋だ。
 どんどん谷をつめていくと、笹原に出る。鈴鹿の山では笹が出てきたら頂上に近づいたといわれる。ここの笹原は広く頂上の尾根まではかなり距離がある。後ろを見れば四日市の街並みが広がっている。
 アセビの群落に入ればようやく頂上部である。頂上からにぎやかな声が聞こえる。ランドマークとも言える大きな鳥居の下では、丁度団体が下山するところだった。彼らが下りると嘘のように静かになった。頂上からは御在所岳、鎌ヶ岳、宮指路岳、仙ヶ岳、野登山などを間近に見ることができた。
 風が強かったので少し下った笹の上で昼食とした。足下に広がる雄大な景色。伊勢湾の向こう側や名古屋のツイン・タワーまで臨むことができた。近くで弁当を食べていた4人の男性は航空機関係の仕事をしている人なのか、やたら飛行機に詳しかった。また、その中の一人はパリのトイレはどうだとか、コペンハーゲンのトイレはどうだとかやたら世界のトイレに精通していて聞いているだけで楽しかった。
 帰りは二本松尾根コースを下りる。滑りそうな急斜面や道が崩壊しているところもあったが、何人も追い越し快調に下山した。
 トイレもあるし快適そうなので今日は井戸谷の河原で寝ることにした。4時頃まで読書をして、4時から夕食の準備にかかり、6時には眠りについた。ところが8時ごろうるさい男女の声で目を覚ます。火をおこしバーベキューを始めるようだった。確かに山の中であれば騒いでも人に迷惑はかからない。それにこんな所で寝ている人がいるとも思わなかっただろう。ラジオをかけながら寝たらいつの間にか眠り、夜中には静寂が戻っていた。