24日(日)八時学校を出発。高速を乗りついで一時に香芝で降りる。橿原神宮に寄ってお参りして、 一路大台ガ原を目指す。大台山の家に着いたのは4時半をまわっており、薄暗くなっていた。
生徒は山小屋に泊まったのは 初めてなので珍しがったり驚いたりしていた。折しも日本シリーズ、今日は横浜が西武に勝って3勝2敗となった。
4時45分起床、5時30分出発。足元を懐中電灯で照らしながら暗闇の中を歩く。すぐに夜は明けたが、辺り一面を濃いガスがおおっていた。最高峰の日出ガ岳まではアッという間に着いてしまった。
残念ながらガスの為に頂上からの視界は無し。何人か のアマチュアカメラマンがカメラを三脚に据え付けてガスが晴れるのを待っていたが、空しい努力のように思えた。
我々は、風の当たらない場所を選んで宿で作ってもらった冷たい弁当をガタガタ震えながら食べた。
枯れ木の林立する正木嶺は、写真などで目にする典型的な大台ガ原平の風景である。今日は霧の中に浮かび上がる感じで、一層幻想的であった。
正木ガ原あたりで太陽が出てきて、秋晴れの登山日和となってきた。牛石ガ原の神武天皇の銅像はちょっと興ざめであったが、大蛇ぐらから見た大峰山の山々がパノラマのように広がっていた。今年は余りよくないといわれる紅葉も、ここでは見事な朱を競っている。
駐車場に戻ると、車があふれていた。次から次とやってきては道の両側に止め出した。「帰りは大渋滞だな」と他人事のように話しながら、我々はスイスイと山を降りていった。
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