No.13     奥 白 根 山(2578m) 

              平成9年7月21日(日) 晴れ後曇り

   菅沼(7:00) → 弥陀ケ池(8:30〜50)  → 奥白根山(9:50〜10:35) 
   → 五色沼避難小屋(11:20) → 五色沼(11:40〜55) → 五色山
   (12:40〜50) → 前白根山13:20〜35 ) → 湯元スキー場(15:30) 
   → 湯元温泉(16:00)

 湯元温泉に車を置き、小屋の管理人さんに菅沼まで送ってもらった。実に木や植物の事を良く知っていて、ドライブしながらの説明の一つ一つにただうなずくばかりであった。
 木の根っこが登山道をおおっている歩きにくい道がだんだん緩やかになり左に巻いて行くと、ひょっこり弥陀ケ池が現われた。そして正面に奥白根山がその全貌を現し始めた。
 そこから頂上までは浮石の多い急登の連続であったが、白いシャクナゲの群落が目を楽しませてくれた。頭上のピークは山頂では無く、一旦下って登り返さなければならない。残念ながらガスがたちこめ、 視界は無い。白根神社の祠にお参りして、火口原に出る。
 少し早いが昼食にした。寒くてガタガタ震えながらおにぎりを食べた。火口跡の砂礫にはかれんなコマクサがはいつくばっていた。
 「こっちから登ってこなくてよかった」思わせるほど急な坂を下って行くと、赤い屋根の五色沼避難小屋に出る。五色沼はすぐ先である。
 五色沼は湖と行ってもいいくらい大きな沼である。五色山を写し出している水面は鏡のように静かであった。四方を山に囲まれ、山越えをした者だけがその神秘的な姿を垣間見ることができるのだ。
 五色山への登りは最後の急登である。しかし、眼下に見下ろす五色沼と眼前にそびえる奥白根山の勇姿は、疲れを忘れさせるに十分なものであった。奥白根山までは尾根歩きなので楽な道程であったが、又もやガスが沸いてきてあたり一面真っ白だった。そこからは湯元温泉に向かって、根の張った歩きにくい道をひたすら下って行った。
 途中で雷にあったり雨に降られたりしたので、スキー場のリフトが見えた時は心底ホッとしたものである。