奥獅子吼山 (928.1m)



                     
 平成21年5月5日(火) 晴れ

  ゴンドラ駅駐車場(8:25)→月惜峠(9:15〜20)→林道出合
 (9:50)→頂上(10:40〜11:15)→樹木公園分岐(11:50)
 →樹木公園(12:30)→ゴンドラ駅駐車場(13:00)

 長い連休、食べてゴロゴロしてばかりいると太りそうなので、近くの山に登ることにした。前回蟹ノ目山に登ったときに、頂上にいた人から「奥獅子吼山のカタクリがきれいだった」という話を聞いていたので、その残滓でも見ることができればと思い一人で出かけた。
 8号線は石川県に入ってしばらくすると自動車道になるので、思ったより早くゴンドラ乗り場に着いた。まだ時間が早くゴンドラが運行されていないせいか、広い駐車場は閑散としている。それでも登山なので遠慮して下の駐車場に車を止める。
 入り口の「熊に注意!」の看板が不気味であったが、ひるんでいるわけにはいかない。○○峠まではひたすら樹木の下を歩く急登。鶴来の町並みがどんどん下になる。峠から前方の山塊までは見晴らしのよい水平道。思わず鼻歌が出てくるほど気持ちがいい。

 いったん舗装道に出て、駐車場に何台もの車があったのには興ざめだったが、そこから本格的なカタクリの群落が山道の両側に続く。最盛期は過ぎているものの、その迫力はなかなかのものだった。これだけ多くのカタクリを見たのは昨年の笈ヶ岳に登って以来だった。

 やがて左手奥に送電線の鉄塔が立っているなだらかな奥獅子吼山の頂上部が見えてくる。イワカガミや  の花を楽しんでいるうちに頂上に出た。前方には  や   などが並んでいるがはっきり区別がつかない。右端の白山だけがその名の通り白くなじみのある姿を見せていた。

 帰路は「樹木公園」をめがけて降りていった。かなりの急坂で登りには適さないだろう。この地方ではめずらしい唐松林を抜けて農林試験場に着くとカモシカがいた。全く警戒感がなく、近くを通っても逃げようともしない。よほど脅かしてやろうかとも思ったが、大人げないのでやめた。

 「樹木公園」はツツジの真っ盛り。広い緑の広場も人はまばらで、ここは観光地から外れた穴場だと思った。ゴンドラの駐車場に戻ると車であふれていた。今日はこどもの日だ。