グリュッククラブ    御嶽山(3067m)
                       
          
平成26年9月14(日)〜15日(月)  晴れ時々曇り 
   【1日目】ロープウェイ飯森高原駅(10:45)→8合目(12:20〜13:10)→
  山荘石室(14:50〜15:00)→御嶽頂上山荘(16:05)

  【2日目】御嶽頂上山荘(6:55)→覚明堂(7:20〜25)→8合目(8:50〜9:05)
  →ロープウェイ飯森高原駅(10:10)
 【1日目】5時集合。小矢部川SAで朝食、高山経由で10時過ぎ、御嶽ロープウェイの駐車場に到着する。予想以上の車の数で、われわれは第3駐車場に誘導された。ロープウェイ乗り場では「ゆるきゃら」がお出迎え。物産展などもやっていて活気がある。ロープウェイというけれど、実際はゴンドラである。眼下には南アルプスの雄大な景色が広がっていた。
 
歩き始めの道はチップが敷き詰めてあり、生木のにおいが立ち込めている。幅が広く適度なクッションもあって快適な道も「行場小屋」近くで終わり、そこから延々と木の階段が続く。8合目の「女人堂」近くの勾配がきつく息も絶え絶え登って行くと「ラーメン」や「うどん」の旗が出てきて急に元気が出てくる。
 
コンビニで昼食は買ってあったが、夫婦で一杯ずつラーメンを注文した。疲れた体に温かいラーメンは格別の味であった。「女人堂」を過ぎると石碑や銅像などが多くなる。御嶽山にはこの山を死後の魂の安住の場とする独特の霊魂観が存在する。
 
森林限界を過ぎたところに、お寺で用いるような鐘がつるされており、木槌が置いてある。たたいてみると半鐘のような大きな音が出る。この鐘はこの後数か所で見ることになり、霧の濃い時などは助かるだろう。「山荘石室」のあたりから一段と勾配がきつくなる。通り抜けになっている山荘を行くと、炬燵があった。
 
直ぐ上にある「覚明堂」を過ぎると尾根に出、ようやく頂上部が見えてきた。右手には雪渓の残る二の池があざやかな青を見せている。高山湖のなかでは一番高いところにあるそうだ。今日の宿「御嶽頂上山荘」は目の前に見えているが、細かい火山レキと疲労でなかなか前に進まない。草木の全く生えていない世界は死後の世界に通じるのかもしれない。
 
宿は個室でお茶とお茶菓子まで出てきたのにはびっくり。ひと休みして頂上に行ってみた。正面に南アルプスの山々、見下ろせば緑の樹海を見下ろせたが、左手の北アルプスには厚いガスがかかっていた。食事は部屋食だった。これも山小屋では初めての経験だった。  

【2日目】3000メートルの高度があるので、頭痛や吐き気をもよおす人もいて、快適な睡眠とはいかなかったかもしれないが、ご来光を見るために元気に起床する。息を切らせて階段を登ると、もうかなりの人が出ていた。昨日見えなかった乗鞍や北アルプスがはっきり見えている。八ヶ岳方面が赤く燃えだし、山のスカイラインもはっきりしているので、いやが上にも期待が膨らむ。しかし、その期待は見事に裏切られ、太陽は雲の後ろで訳のわからないうちに出てしまっていた。こんな経験はあまり覚えがない。
 
部屋食の朝食を食べ、7時少し前に出発。帰りは足取りも軽快だ。ただ、足元が滑りやすいので要注意だ。8合目を過ぎると、登ってくる人が多くなり、みんなつらそうに息をしている。昨日のつらさを思い出したが、下山する我々はちょっとした優越感を感じていた。約3時間でロープウェイ乗り場に着いてしまった。
 
ひなびた「鹿ノ瀬温泉」で汗を流し、途中の田舎食堂で昼食を食べた。時間があったので、高山の町を少し散策して、牛串や飛騨牛コロッケを食べ、福井に戻って焼肉の夕食を食べ、8時ごろ家に戻ることができた。