世界遺産を尋ねる 北京 

                                             1999年3月25日〜28日     

3月25日(木) 
晴れ
北京  12:00定刻に関空を飛び立つ。
 15:00頃から北京の観光が始まる。まず、景山公園へ。明の最後の皇帝が自殺したといわれる木の横を通り、43メートルの丘の上に建てられた万看亭から故宮の全景を見る。映画「ラスト・エンペラー」の様々なシーンを思い出す。春霞でぼんやりしているのが余計に謎めいて見える。
 夕食は由緒正しい料亭で四川料理を食べる。味はまあまあと言ったところか。食事が終わった頃掛け軸の販売。商売がうまいが初日とあってかみんなの財布の紐はかたい。天安門広場まで歩いて眺めただけ。
 今日のホテル「北京五州大酒店」はアジア大会のために造られ、オリンピックでも使用する予定だったらしい。かなり郊外なので街に出るのは不便である。10時ごろから関空で買ったつまみとウィスキーで乾杯。
3月26日(金) 

晴れ
北京  まず万里の長城を目指す。八達嶺の右側の方が登りやすいと言われたが、僕はまず左側に行く。こちらはずっと人が少なかった。ビデオを撮りながらゆっくり登る。西洋の人が多いように感じた。とても急な階段になっているところもある。歩くだけでも大変なこの城壁を昔の人はよくぞ造った物だと感心させられる。高い所に登って眺めると、蛇のようにどこまでも蛇行していた。
 戻って右側の方にも行って見たら、途中で他の仲間に会った。こちらはひどい人だかりだった。いかにも中国の田舎からやってきたといった感じの素朴な人であふれていた。
 次に、明の十三陵へ行く。ここは13人の皇帝と23人の皇后、1人の貴妃の陵墓が集まっているところである。公開されているのは3つだが、今日はそのなかの定陵(明13代皇帝の陵墓)を訪れる。ここの圧巻はなんといっても深さ27メートルの所にある地下宮殿である。アーチ型の天井を持つ宮殿には皇帝が死んでから座る宝座が置かれ、その前に大きな瓶が置いてある。この中に油を入れて永久に灯を燃やし続けるつもりだったらしい。
 4時ごろ北京に戻り、お土産屋に寄り北京ダックの夕食。ここの料理は口にあい、それぞれが美味しかった。
 帰り道、屋台の所歩く。いろいろな食べ物屋が並んでいて、大勢の人が立ち食いしていたりして、活気にあふれていた。
3月27日(土) 

晴れ
北京  今日もいい天気だ。?和園へ行く。ここは清朝の離宮でサマーパレスとも呼ばれている。東門から入り、湖の傍の長廊を歩く。天井があざやかな緑色だった。戻って湖の中の島の所から万寿山の方を見る。写真を撮る絶好のスポットである。
 昼は西太后がここで舟に乗り換えたという「暢観楼」というレストランに入り、宮廷の衣装をつけて記念撮影をした。ちょっとだけ宮廷の雰囲気を味わった。
 午後は故宮へ。午門から入り、センターラインの重要建築物を見てまわる。僕はビデオ撮影に忙しかった。
 その後天壇へ。ここは皇帝が天に五穀豊穣を祈った所である。
3月28日(日) 

晴れ
北京  希望者だけで近くのデパートへ行ってみた。自転車がずらりと並んでいるのはいかにも中国である。品物は豊富で活気もあった。
 10:30いよいよバスでホテルを出発。中国ともお別れだ。飛行機の中から朝鮮半島がよく見え、感激だった。日本では緑の山であるのに、木の殆ど無い茶色の山だった。