福井・石川の山 三ノ峰(2128m) 別山(2399.4m) |
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上小池駐車場(5:25)→登山口(5:45)→山腰邸跡(6:05〜10)→六本檜(7:00〜10)→剣ヶ岩(8:00) |
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午前3時に起きて大野のS先生の家に向かう。4時過ぎ、浜松のSさん夫婦とその友達の合計5名でS先生宅を出発する。出る時は真っ暗だったのに、駐車場に着く頃にはすっかり夜が明けていた。登山口からいきなりの急登。でも木製の階段で整備されており歩きやすい。山腰邸跡では昔生徒とテントを張った思い出がある。あの時はかまどがあったが、今はいくつかのベンチが置かれている。 直下の急坂にあえぎながら、なんとか六本檜に着く。ようやく展望が開け駐車場が随分遠くに見え、目の前に願教寺山が迫っている。尾根道に出ると。しばらくはブナなどの林の中を歩くが、やがて視界が開け目の前にこれから登る三ノ峰方面が見える。しかし頂上部はガスで隠れている。このあたりはさえぎるものが無いので太陽が出るとつらい山歩きになるが、今回は少し曇っているおかげで歩きやすい。左手奥に、大長、赤兎、経ヶ岳など見慣れた山が並んでいる。リンドウはこの季節の代表的な花だが、どれも固く花びらを閉じている。帰りにはきっと花が開いていることだろう。 剣ヶ岩を越すと、ぼちぼち紅葉が始まっていた。最後の急登を越えると道は平たんになり、左手に遭難碑がある。S先生の説明では、新婚旅行で山に登って遭難したそうだ。10月下旬ではこのあたりは雪になっていたのだろう。もう50メートルも行けば避難小屋があったに、かわいそうなことをしたものだ。 避難小屋はトイレが増築されており、外壁も新しくなっていた。以前はここに泊まって、翌日の朝、別山に登ったのだが、今回は日帰りで別山を目指すのでゆっくりしていられない。幸いなことに天気は好転し、三ノ峰の頂上は風もなく穏やかで暖かかった。ガスも晴れれたので、目指す別山もすっかり顔を見せた。スケールの大きな山々と色づいた紅葉に囲まれて、ルンルン気分の山歩きだった。 背の低い笹におおわれ、広々とした別山平は別天地だ。御手洗池に映る逆さ別山を見ながらの昼食。ぜいたくな気分だ。リュックを置いて、身軽になって頂上を目指す。このあたりは本格的な紅葉が始まっていて、赤や黄色が太陽に映えている。頂上直下にある別山神社に登山の無事を感謝して、頂上に立つ。白山方面だけは見えなかったが、大パノラマが広がっていた。思ったほど気温も低くなく、いつまでも佇んでいたい気分だった。
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