仙ヶ岳 (961m)

                      平成21年5月5日9(土) 晴れ

  林道ゲート前駐車場(10:00〜20)→営林署小屋(10:45〜50)
 →御所谷道分岐(11:30)→吊尾根鞍部(12:45)→頂上
 (12:55〜13:25)→砂堤(14:15〜15:25)→営林署小屋
 (15:50)→林道ゲート前駐車場(16:15)

 

砂堤から見た仙ヶ岳
この山は2回道を間違え、後になっても嫌な思い出として残るかもしれない。林道の鎖のゲートの近くに車を止めると、すぐ左下に標識と立派な階段がある。深く考えもせず下に降りれば、白糸の滝と石谷川の標識が。川を横切りさらに登り返すとキャンプ場に出た。そこの案内板を見て道が間違っていることを知り最初の地点まで戻る。20分のロスである。
 登山道は林道の鎖を越した先にある。登山道に入るとすぐ営林署小屋が現れる。今は廃屋になっており倒れるのも時間の問題であろう。御所谷道分岐を左に見送り白谷にはいる。鎖やはしごのある沢を何回も渡ると砂堤にぶつかる。水が幅の広い滝のように流れ落ち、ひやりとした冷風が吹いてくる。右手から砂堤を登ると広くなっていて仙ヶ岳の頂上部が望める。沢登りはその後も続き、赤いテープが唯一の手がかりだ。やがて左手に吊尾根鞍部に続く水のない谷が現れる。このコース随一の急登で、さすがに息が切れる。

 尾根に出るとさわやかな風が渡っていた。頂上へは一息で着いた。苦労しただけあって山頂からの景色は最高だった。時計の反対回りに、入道岳の丸い頂上部やミニ穂高のような鎌ヶ岳、御在所岳、雨乞岳などが並んでいる。しばらくすると宮指路岳から縦走してきた若者が二人が、息も絶え絶えに登ってきて死んだように横たわってしまった。

 帰りは南尾根を回って帰ろうと思ったが、南尾根を登ってきた人にその険しさを聞き同じ道を引き返すことにした。順調に下り少し安心したのか、考え事をしていたのかふと気付くと下っているはずの沢を登っていた。それでも道を登っていることが信じられず、見覚えのある所まで進んでみることにしたら、例の砂堤が見えてきた。間違いなく登っていたのだ。1時間以上のロスで、がっくりしてしまう。どこで間違えたのかは謎である。ひょっとして御所谷道の所で間違えたのだろうか。
 間違いに気づいてからの下りは想像以上に速かった。でも林道歩きだけはあまり好きになれない