上海・杭州・蘇州 大運河の旅
                                                    
  1987年8月7日〜11日

8月7日(金)

上海
杭州
 7:04発の雷鳥で新大阪へ行き、大阪国際空港には10時ごろ着く。
上海まではあっという間に着いてしまう。ホテルで軽食を食べて4時頃、汽車で杭州へ。4時間くらいで着いてしまう。
 「浙江賓館」という林彪の別荘だったというホテルに9時過ぎ入る。すぐ、みんなで乾杯。2階の受け付けの女の子が清楚な実に感じのいい子だった。もう日本には消えかかっているタイプの女性である。
8月8日

曇り時々晴れ
杭州  朝5時半頃目が覚めてしまい、外を散歩した。ホテルは深い森の中にあった。
 8時半から西湖を遊覧する。時間がゆったりと流れ、のんびりできた。途中でさんたん三潭印月とう小島に寄って、花港公園へ行く。緋鯉で有名な所だ。
 六和塔は高さ60メートルもある大きな塔だったが、内部を見ることも登ることもできなかった。
 杭州動物園でパンダを見て、霊隠寺で精進料理を食べる。肉類は一つも使ってないが、それに似せてあった。割りと食べやすい味付けだった。霊隠寺は杭州最大の寺院でスケールも大きかったが、本殿は工事中で大仏も見られなかった。
 その後黄龍銅へ行く。岩壁に彫られた龍で有名だが、僕はここでやっていた劇や音楽のほうが興味深かった。
 5時半、いよいよ蘇州へ向かう船に乗る。4人部屋は清潔で一安心した。上段のベッドからはちょうど外が見え、明るい月で川岸が黒いシルエットとなって浮かびあがっていた。
8月9日(日)

晴れ
蘇州  朝靄をついて、船は7時過ぎ蘇州に着く。蘇州の街は街路樹がいっぱい植えてあって独特の雰囲気かある。
 まず、拙政園という明代に造られた庭園を訪れる。小さなつくりで日本の庭園に似ていた。次に訪れた盤門は呉の時代に造られ、水軍にも陸軍にも対応した要塞である。
 午後はまず寒山寺へ行く。唐時代の詩人張継の詩に詠まれた寺として有名である。授業で習っていたので僕でも知っていた。その詩の掛け軸が安かったので2本買ってしまう。その後、虎丘へ行く。丘の上に高さ47.5メートルの斜塔があり、これが中国らしい建物だと思った。
 夕食後、散歩して店をひやかした。どんどん安くしていくのでおもしろかった。
8月10日(月)

曇り一時雨
上海  8:06発の汽車で上海に。友誼商店に寄って玉仏寺に行く。白玉のきれいな仏像である。2時まで自由だったので、南京路をブラブラする。ほこりっぽく騒々しかった。帰りは黄浦公園を抜けて行ったが、アベックが多かった。
 2時から公園の奥にある魯迅の墓を訪れ、魯迅記念館へ行く。藤野先生に関する展示物に興味があった。
8月11日(火)
上海 ホテルでゆっくりし、近辺を散歩したりして、1:00の飛行機で大阪へ。