双六岳(2860.3m) 令和元年9月23日(月)曇り〜24日(火)晴れ |
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[1日目]駐車場(5:45)→わさび平小屋(7:05〜10)→秩父沢(8:20〜30) |
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[1日目]実は2週間ほど前に挑戦していたが、秩父沢を過ぎたあたりでギブアップしてしまったのだ。暑かったから、荷物が重かったから、体調が良くなかったから、気力が充実していなかったからと理由は色々考えられるが、気持ちの問題が一番大きかったような気がする。300名山を達成して目的を見失っているのかもしれない。 無理をして登らなかったのはよかったのかもしれないが、だんだん悔しい思いが涌いてきて、再挑戦することにした。前回と違って天気はあまりよくなかったが、明日は快晴とあって、今日の視界はあきらめることにした。秩父沢までは前回のペースより少し上回わり、だいたい標準時間どおりであった。しかし、そこから鏡池までは登り一辺倒で苦しく、ぐんとペースが落ちてしまった。ようやくたどり着いた槍・穂高のビューポイントである鏡池からその姿を見ることはできなかった。 鏡平山荘から見上げる絶壁に恐れをなしたが、道はジグザグにつけられており、思ったほど時間はかからなかった。弓折岳分岐に着けば、あと一息だ。登りと下りの時間が同じだったので平らな稜線だと思ったが、結構アップダウンが激しかった。途中で雨が降りだし、レインウェアの上着だけつける。遠くに双六小屋が見えてくると雨が激しくなり、駆け足となった。どこから力がわいてくるのか、ちょっと誇らしくもあった。 小屋に着いて部屋に入ると、雨は大降りになり、間一髪間に合い胸をなでおろした。一つ置きに布団が敷かれ、ゆったりとできた。談話室にはストーブがたかれ、山の仲間と気楽に雑談することができた。夕食はこの小屋自慢のてんぷらで、大満足であった。 [2日目]4時半起床。昨晩準備してあったので、素早く出かけることができた。しかし、小屋裏からの登山道は急登。体がまだ目覚めておらず心臓が悲鳴を上げる。岩には霜がついておりかなり気温は下がっている。ハイマツ帯を過ぎると二つ目の岩場の急登。気を引き締め、ゆっくり一歩ずつ登って行く。傾斜がゆるむと、広々とした山頂が見える稜線にでる。頂上手前で陽が出てしまった。雲海から真ん丸の太陽が現れ、久しぶりに見る完璧なご来光であった。
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