No.72    皇海山(2144m)

               平成13年5月13日(日)    晴れ
 
   皇海橋登山口(6:10) → 中間点(朝食・7:00〜10) → 不動沢のコル
   (7:50) → 頂上(8:40〜9:00) → 不動沢のコル(9:40)→ 中間点
   (10:15〜25) → 皇海橋登山口(11:10) 

 前日泊まった老神温泉の「金龍園」には露天風呂まであって、値段の割には良い宿だった。何といっても従業員の教育が行き届いている。昨年落石があって通行止めの時期があったらしく、通れるかどうかをタクシー会社に電話して確認までしてくれた。
 5:00出発。宿で書いてもらった地図を片手に林道に入る。ガタガタ道ではあったが思ったほど荒れてもいない。「いつ落石があるかもしれないので助手席の人はしっかり見張りをしていてください。」と宿の仲居さんに脅かされていたが、1時間ほど走って無事皇海橋に着く。もう7,8台の車が入っている。新しいバイオのトイレと「皇海山登山道入口」と書かれた立派な標柱ができていた。
 しばらく林道を歩き、やがてカラマツの林の中に入っていく。落葉が絨毯の役割をして気持ちの良い道だ。川を何回か横切ったりして、川沿いの道を軽快に歩き、途中で秋田から来た団体を追い抜く。2つの小川に挟まれて中州のようになったカラマツ林の中間点で朝食とする。
 そこからの道は川の中を歩いている感じだった。ほとんど水の無い川の沢登りだ。ちょっとした滝の横を通過した時は、北海道の斜里岳を思い出していた。最後のガレ場を越えると、いよいよ尾根への急斜面にはいる。百名山らしくない素朴な道であったが、このほうが山を登っているという充実感を感じることができた。
 不動沢のコルは庚申山から鋸山を経て山頂に至る江戸時代から続く道に合流する所だ。右手には鋸山が鋸の歯のようなシルエットを描いている。
 ここからは原生林の中を最後の急登にかかる。やがて道は雪の中に消え、少しゆるくなった雪の上を直登すると信仰登山の名残を伝える「庚申ニ柱大神」の銅碑が現れ、間もなく頂上に着く。
 頂上も林に覆われていたが、林の間からは奥日光の山々、尾瀬の山々、武尊山や昨日登った赤城山も確認することができて大満足であった。