高見石(2249m)・白駒池

                         平成30年11月15日(木) 晴れ

  白駒池駐車場(8:05)→白駒池(8:15〜20)→高見石(8:55〜9:10)→
  白駒池(9:40)→白駒池駐車場(9:50)

 海老名に住む娘に荷物を届けるついでに北八ヶ岳の白駒池と丸山を訪れることにした。麦草峠に至る途中に、2頭のシカを見た。車をバックしてビデオカメラを向けても逃げようとしない。逆光を浴びたシカは荘厳な感じさえした。
 麦草ヒュッテ手前の駐車所は、すでに駐車できないようになっていた。白駒池駐車場には一台の車も駐車されていなかった。こんなに天気がいいのに不思議な感じがしたが、その謎は後になって知ることになる。
 吐く息が白く、霜がついた木道を歩き始める。10分ほどで白駒池に着く。さざ波一つ立たない池に雲一つない青空が写っている様は、「ヨーロッパ風な雰囲気をかもす静かな湖」と案内書に載っていた言葉に嘘はない。白駒荘の前にはボートが何艘かつながれていたが、これもまた絵になる。
 白駒荘の端に、高見石への道標がつけられており、樹林帯の緑濃い森林の中に入る。石の上の水たまりは氷になっており、砂地には長い霜柱ができている。背の高い森林があたりを少し暗くしている。
 高見石小屋の横を登っていくと、大きな岩が積み重なった高見石に出る。岩には霜がついており滑りやすい。慎重に登って頂上に出ると、眼下に大パノラマが広がっていた。足元に白駒池、奥には浅間山が堂々とした姿を見せていた。美ヶ原方面の山はうまく同定できなかった。昨日ロープウェイに乗ってきたという先客が一人いて、その人が今日で道路が封鎖されるという情報をくれた。山小屋の人達もすでに下山しているとのことだった。それで、丸山を往復つもりが、あわてて下山することにした。
 白駒池で家族連れに会ったのでそのことを教えてあげたが、僕もはっきりとは分からないので強くは言えなかった。車を走らせてゲートの張り紙を確認すると、今日の11時にゲートが閉まることが書かれていた。のんびりしていたら戻ってこれないことになっていたに違いない。途中で会ったパトロールの人にも、早く下山するように促された。白駒池で会った家族連れは無事下山できただろうか。