富山の山 赤谷山(2260m) 平成25年10月19日(土) 雲り |
|
駐車場(5:55)→ブナクラ取水堰堤(6:30)→戸倉谷(7:55)→ブナクラ峠 |
|
例によって、ブナクラ取水堰堤まで舗装された林道を歩く。谷の間から目指す赤谷山が見えている。ブナクラ取水堰堤に着いても工事中なので登山口がわからない。しかし、昨年猫又山に登っているのでだいたいの見当はついていた。 最近雨が降ったと見えて、川の水量が多い。川を渡るときに右足に少し水が入ってしまった。早かったので一番乗りかと思ったが、単独行の人を追いこす。この人とは最後まで前になったり後になったりした。右手に赤谷山が見え隠れしている。最後の水場である戸倉谷から足元がガレ場になり、勾配もきつくなる。 ブナクラ峠で休んでいると、赤谷方面から降りてくる人がいた。天候が悪いので引き返したそうである。峠からはブナクラ谷が一望できる。反対側に目を転じれば、雪をかぶった五竜岳、唐松岳、白馬連峰、朝日岳などが見えている。 いよいよ赤谷山への未知のルートを歩く。最初の部分は笹で覆われた稜線の道。足元が見えないので苦労する。やがて左側の谷を歩くことになる。割と平坦で所々に草原の広場に出る。このコース唯一ホッとできる所だ。左手下には紅葉の山が広がっている。昨年同じ時期に猫又山に登った時は鮮やかな紅葉だったのに、今年は枯葉が多くあまりきれいではない。 再び稜線に出るために、沢を歩くことになる。この部分が行程中で一番きつく、一気にエネルギーを消耗してしまう。稜線に出ると目の前に頂上部が現れる。森林限界を過ぎ、ハイマツの中をひたすら登って行く。振り返れば猫又山と大猫山が壁のようにそびえている。雪がだんだん多くなり、温度も下がり、どんよりとした空は冬山の様相を見せている。左から回り込むようにして山頂部に出る。 山頂には小さなお地蔵さんとその前に赤谷山と書かれた小さな板があり、広々とした草原になっている。目の前に剱岳が荒々しい姿を見せて、すぐにガスに隠れてしまった。せっかく登った頂上だが、雪で座るところもないのでブナクラ峠まで下りて昼食を食べることにした。 慎重に下山したが、雪や木の枝や苔のついた岩などに足を取られて、何回も転んでしまった。しかし、雨にも会わず暗くなるまでに車の所に戻ることができて、本当にほっとした。 |