富山の山      夫婦山784.1m)  

平成25年7月21日(日) 晴れ

 小井波登山口(10:40)→松瀬峠(11:15)→女峰(11:35)→松瀬峠
 (11:55〜12:05)→展望台(12:30)→夫婦山(12:40〜13:15)
 →松瀬峠(13:35)→小井波登山口(14:15)

 
祖父岳
 晴れも日曜日までという天気予報に、どこに登ろうかと考えていた矢先M先生から電話がかかってきた。そこで、前回二人で登った祖父岳の隣の山である夫婦山に登ることにした。
 2時間ちょっとで今回は迷わず登り口に着いた。富山の山も高速を使えば思ったより近い。小井波は今は部落が無く、代わりに大規模な養豚場がある。そこから見る夫婦山は右におだやかな女峰、左にまあるい形の男峰が迫力を持って迫っている。残念なのは、その姿をビデオにも写真にも撮らなかったことである。 
 車で林道を数入った所に登山口がある。最初は立派な杉林の中の木の階段が続く。案内はしっかりしている。草の生えた林道を2回横切り松瀬峠直下の急登が始まる。峠は明るく開けており、富山市方面が眺められる。
 右手に進路をとって、女峰を目指す。雑木林の中のアップダウンがある曲がりくねった道である。木が途切れたところから、男峰のこんもり木の生えた山容が見えてくる。M先生は今日は調子が悪いらしく、息をハアハアさせている。そこで、もう頂上近くだったが先生には休んでいてもらって、女峰へは一人で行くことにした。
 女峰の頂上は狭く、頂上を示す票柱がたっているだけだった。その票柱がかじられた生々しい跡があり、ひょっとして熊だろうかと考えてしまう。ガイドブックには展望は無いとあったが、富山方面は広々と開けていた。
 松瀬峠に戻って、いよいよ男峰である。いきなりロープの急坂の連続に先が思いやられたが、一緒に慎重に登って行く。ロープにつかまる時はステッキが邪魔になるので持ってあげると、M先生は割と快調に登ってくれた。
 展望台と呼ばれる大きな岩の上に立てば、馬の背のようになだらかな女峰と下界を見下ろせる。不思議と岩の周りにはナデシコやクルマユリなどや、その他いっぱい花が咲いていた。
 大岩を左に巻いて最後の急登を登りきると平らな頂上部に出る。頂上には立派な御影石の方位盤と票柱が立っている。目の前には祖父岳が見える。そのほか牛岳や白木峰、剱岳、立山、薬師岳、そしてぼんやりではあるが北アルプスの山々など、今日はかなり遠くまで見渡せた。

      石川・富山