富山の山      祖父岳831.6m)  

平成25年6月30日(日) 曇り時々晴れ

 谷折登山口(11:40)→祖父岳(12:55〜13:35)→谷折登山口(14:30)

 
  通行止めが2箇所もあり、遠回りして反対側から谷折に入ったので予想以上に時間がかかってしまった。谷折はかつて5軒の集落だったそうだが、今は1軒だけ残っており、住宅横の小屋でおじいさんが作業をしていた。このような山の中でたった1軒で暮らす生活とはどのようなものだろう。
 湿地にはアヤメが今を盛りと紫やら白い花を咲かせている。目の前に祖父岳がそびえている。家の前に登山者用の小さな駐車場があるが1台も止まっていない。誰も入山していないことを覚悟して、M先生と歩き始める。
 ロープの張られた急坂が続く。これくらいの坂なら僕はロープがなくてもいいが、M先生はストックを持ちながらロープをつかんでいるので、かなり苦労している。傾斜がゆるくなると、樹齢数百年であろうと想像できる大きな杉が立っている。幹の周りは10メートル近くあるのではないかと思われる。
 案の定頂上には誰もいなかった。横倒しにされた木がベンチ代わりだ。2本植樹されており、この日差しの中うまく育ってくれることを願うばかりだ。真新しい方位盤もある。見晴らしがいいと、能登半島や立山も臨めるらしいが、今日は遠くの山は見えない。下を見ると小さな部落が山べたに張り付いている。 帰路は同じ道をたどるが、急斜面なので気をつけなければならない。ロープのあるところではM先生はストックを持ってあげたら、割とスムーズに下山することができた。

      石川・富山