ツルベ岳(1098m)

                      平成21年10月30日(金)晴れ

  栃生(とちう)登山口(9:15)→地蔵峠分岐(9:55)→ササ峠出合(10:20)→イクワタ峠
 (10:45)→ツルベ岳(11:15〜50)→イクワタ峠(12:15)→ササ峠(12:40)
 →地蔵峠(13:00)→村井集落(14:00〜05)→栃生登山口(14:40)

 明日は晴天の天気予報にどこに登ろうか考えていたが、今年のテーマである湖西の山に出かけることにした。朽木(くつき)までの道は慣れたもので、ナビ無でも行ける。栃生の集落から左手に林道を少し登っていくと登山口がある。民家の前の広場に車を止めたが、その家はすでに廃屋になっていた。
 見事な杉の植林の中にジグザグのしっかりした道がついている。勾配は結構きついが直登ではないのでそれほど苦しくない。この道は昔交易に利用されたらしく、とても立派で山道の国道と言ってもいいほどだった。ところが、尾根に出ると落ち葉で隠れた道は急にわかりにくくなった。たよりは時々現れる目印のテープだ。
 樹林がと切れたところで振り返ると、(じゃ)(たに)ヶ峰のなだらかな頂上部が大きく見える。紅葉はイクワタ峠あたりが一番見ごろのように思われた。しかし、黄色は鮮やかであったが赤は枯葉状で、今年の紅葉はいまひとつだ。
 単独だったのでほとんど休憩をとらなかったこともあって、頂上には予想よりだいぶ早く着いてしまった。標柱に武奈ヶ岳まで1.8キロとある。意外と近い。少し先に進んでみると、樹林の間から湖西の明主である武奈ヶ岳が見え隠れしていた。
 帰りはイクワタ峠からササ峠を経由して地蔵峠へと向かう。紅葉の見事な気持のいい道だが、少し気を許すと違う尾根に入り込んでしまったりする。何とか地蔵峠までやってきたが、それから先の栃生への道がわからない。すぐ横に立派な林道があったので方向は間違いないと思いとりあえず下って行った。途中に一か所表示があり、その林道は村井の集落に出ることがわかった。地蔵峠まで戻る気力もなく早足で降りて行った。
 1時間も林道を歩くと少し不安になってきたが、集落のはずれにある釣り堀が見えてくるとほっとした。国道をバスの駅で3つめの栃生まで戻りさらに林道を登っていくと僕の車が1台止まっていた。「よく待っていてくれた」と声をかけたいほどほっとした。