No.30               剣 山(1955m) 

            平成11年5月2日(日)   晴れ

  見ノ越(6:10) → 西島駅(7:00) → 剣山頂上(7:40〜50) → 次郎笈
  (8:30〜9:00) → 西島駅(9:45 )→ 見ノ越(10:10)

  次郎笈から見た剣山                         武生を午後3時に出発し、明石海峡大橋を通り淡路島経由で四国に入った。徳島自動車道を美馬ICで降りて、車が一台しか通れない狭い国道をドンドン山の中に入っていって、見ノ越の駐車場に着いたのは11時をまわっていた。
 初めての駐車場でのテント泊は、あまりの寒さにほとんど眠ることができなかった。しかし朝食としてコンビニで買ったインスタントみそ汁が冷えた体を暖めてくれた。
 剣神社の長い石段から登山道が始まる。リフトの下の小さなトンネルを通るが、もちろん早朝のこの時間は動いていない。
 リフトの終点の西島駅の手前で早くも山頂小屋と次郎笈が見えてきた。特に難所も無く、あっという間に頂上の大草原に出る。木道が一番端にある山頂まで続いている。

 頂上からは360度の大パノラマ。隣のなだらかな馬の背のような次郎笈が「おいで、おいで。」と誘っている。目の前のように見える次郎笈も、一端鞍部まで降りて登り返す道は予想以上に時間がかかる。あえぎながら頂上に着くと、期待に違わない景色が待ってくれていた。次郎笈から見る剣山はひときは美しい山容である。草原に所々岩が見える姿は屋久島の山を思い出させた。反対側には三嶺の山並みが続いている。見渡す限り山また山で、なるほど四国は山国である。
 帰りは剣山に戻らず、麓で左手に巻いて、人の顔のように見える大きな岩を御身体に持つ大剣神社に出た。樹林帯を進んで行くと、軽装で次々と人が登って来る。リフトが動き出したのだ。リフトに近づくと音楽と説明が流れていて、一気に下界に戻ったようで、ちょっと興ざめだった。