No.86      魚沼駒ケ岳 (2003m)

                     平成13年10月8(月) 晴れ
 
  枝折峠(5:30) → 明神峠(6:00) → 道行山分岐(6:50) → 小倉山
  (7:30) → 百草の池(8:10) → 駒の小屋(9:05〜10) → 
  魚沼駒ケ岳頂上(9:25〜45) → 駒の小屋(9:55〜10:00) → 
  百草の池(10:45) → 小倉山(11:15〜25) → 道行山分岐(12:50)
  → 明神峠(12:45) → 枝折峠(13:05) 

 枝折峠には2時半頃着いたが、峠は駐車場も道路脇も車であふれていた。ちょうど下山時刻だったので帰る人もいて、うまい具合に登山口に近い駐車場に車を入れることができた。
 登山口で、帰ってくる人たちを見ているとペンギンが氷山から水の中に飛び込むように、ポンと道路に飛び出してくるのがおかしかった。一様に靴は泥だらけであったが、みんな「一仕事終えた」といった誇らしげな顔をしていた。
 昨晩は星と月が出ていたのに、朝の峠には冷たい風が吹き、ガスが流れていた。薄暗い中を足元を見ながら歩き始める。しかし、思ったより早くガスが晴れ、前方遠くには魚沼駒ケ岳の立派な山容が見えてきた。「あそこまで歩くのか・・・・」と、余りの遠さに少し気が滅入る。
 ただ、ゆるやかなアップダウンが続くだけなので思いの他快調に歩ける。それは別にしてこの季節は本当に歩きやすい。のどが渇かないので水を飲まなくてよい、したがって汗をかかない、疲れないから何度も休憩を取らなくてもいい・・・・というのがその理由だ。したがって、標準時間よりかなり早いペースで歩ける。
 百草の池は振返って覗き込むとようやく見え小さな池であるが、そこからいよいよきつい登りになる。岩場が現れ、息を切らせてそこを登って行くと、ひょいと駒の小屋に出る。駒の小屋は建設中で、もう最後の仕上げの段階である。大工が泊まり込みで1人でやっているようだった。小さいがモダンな感じのいい小屋だ。
 そこからゆったりとした道を登って行くと中の岳への分岐に出て、右に折れるとすぐ頂上である。頂上から見ると、足元には今まで登ってきた尾根が延々と続いている。その左側に銀山湖が輝いている。右手に目を転じると双耳峰の燧岳、平な頂上部を持つ平ヶ岳、そして至仏山が並んでいる。登ってきた道を振返れば大きな山容をもつ中の平、背後には切り立った岩場が連なる八海山が見える。360度の大展望である。しかし、2000mを越す頂上は風が強くさすがに寒い。
 帰りは紅葉を愛でながら、ゆっくりと降りた。結構ぬかるんだ所がある。道理で、みんな登山靴を泥だらけにしていたはずである。ひょいと道路に飛び出したのは1時過ぎ。6時には家に着いていた。