No.46 八 ケ 岳(2899) 平成11年9月11日(土)〜12日(日) 曇り一時晴れ |
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@ 美濃戸(9:00) → 堰堤広場(9:55〜10:00) → 赤岳鉱泉 |
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![]() 中央高速を通るといつも目にしていた八ケ岳にようやく登る機会が訪れた。美濃戸口から三軒の山小屋がある美濃戸まで車で入る。これで約1時間の節約になるので大いに助かった。 しかしこの道の入り口には「通行止め」の看板があり、あたりの人に聞いても要領を得た返事をしてもらえない。 行けるには行けるがあまり多くの車に入って欲しくない感じだった。 林道をしばらく行くと、北沢沿いの快適な山道となる。丸木橋を何度か渡り赤岳鉱泉に着く。赤岳鉱泉は広くぜいたくな作りで、 山小屋というよりしゃれたロッジという感じだった。昼食を買い忘れたわれわれは幸運にも素敵な食堂でリッチな昼食をとることができた。 小屋の前から樹林帯に入り、森林限界を抜けると赤岩ノ頭に出て、硫黄岳はもうそこである。硫黄岳は想像していたよりもだだっ広く、おりからの強風とガスで最悪のコンディションだった。視界10メーターほどの濃霧はややもすると方向を見失わせるが、幸いなことに、かろうじて見えるくらいの距離の所に小さなケルンが立っていて、行く手を助けてくれている。 硫黄岳山荘まではアップダウンの少ない快適な道だった。この山荘は皇太子殿下も滞在されたと言うわりにはみすぼらしかった。シーズン中はコマクサの群落があるというが、今は見られない。 鎖場や梯子が続く横岳を縦走するが、怖いという気はしない。地蔵ノ頭で休んでいると、ガスが切れて目の前に赤岳が姿を現わした。中腹には今晩の宿である赤岳展望荘も見える。
翌日も強い風と深い霧だった。予定していた阿弥陀岳には登らず中岳道から行者小屋に下りる。 そこまで来ると青空が見え始め、山岳展望ショーの始まりである。左奥に、横岳の独特の形をしたとがっ た岩である大同心と小同心が突き出ている。正面にはあのマッターホルンのように鋭い頂きではなく双耳峰のように見える赤岳、右手には丸みを帯びた阿弥陀岳が今回の展望に恵まれなかったお礼とばかりにその姿を見せてくれたのであった。 |