紫離宮
ルール
(なお、ここで紹介するルールには一部元と違う点があります。)

 1.目的
 2.ゲームの流れ
 3.補給都市
 4.マップとユニットの種類
   4.1 マップと初期配置
   4.2 ユニットの種類
 5.ユニットに対する命令の種類
   5.1陸軍ユニット
   5.2海軍ユニット
5.2海軍ユニット
 6.移動
   6.1 移動
   6.2 攻撃
   6.3 自軍を撃退する行動の禁止
   6.4 特殊なエリア
    a キールとコンスタンチノーブル
    b 二カ所の沿岸を持つエリア
    c スウェーデンとデンマーク
    d キールとバルト海
 7.紛争
   7.1 紛争
   7.2 スタンドオフと後退
 8.支援
   8.1 支援
   8.2 支援の効果
 9.支援の無効
10.後退
11.輸送
12.ユニットの増減
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1.目的
 ある一人のプレイヤーが18補給都市を支配下としたなら、そのプレイヤーは「ヨーロッパの覇者」となり 勝利を得たことになる。

2.ゲームの流れ
 このゲームは1901年春から開始され、1ターン半年として春、秋のターンを 繰り返しながら進んでいきます。


  交渉  他国と交渉をします。同盟、停戦、宣戦布告、
  │  共同作戦など、何でも交渉できます。
  ↓
  行動  自国の軍隊の行動をメールにかいて親に送ります。
  ↓
  結果  親はその結果を公表します。
  ↓
  退却  結果で移動に失敗したユニットが空白地に撤退します。
  ↓

  交渉  他国と交渉をします。同盟、停戦、宣戦布告、
  │  共同作戦など、何でも交渉できます。
  ↓
  行動  自国の軍隊の行動をメールにかいて親に送ります。
  ↓
  結果  親はその結果を公表します。
  ↓
  退却  結果で移動に失敗したユニットが空白地に撤退します。
  ↓
  支配  補給都市の支配を更新します。
  ↓
  調整  所有している補給都市と軍隊の総数を同じにします。
  ↓
 次の年へ

3.補給都市
 ゲームに使用する地図盤上には●印で表示されている補給都市が34ヶ所ある。この補給都市のあるエリア を一つ支配下としていることにより、その国は一つの陸軍あるいは海軍ユニットを維持できるものとする。つまり 各国の保有できるユニットの数は、その国の支配している補給都市数と同じである。従って地図盤上には 常に34個までしかユニットが置かれることはない。そして各国の保有ユニット数はその支配している補 給都市数によって変わるわけである。

4.マップとユニットの種類
4.1 マップと初期配置
 下記のマップを参照。
初期配置図
4.2 ユニットの種類
 上図の見ればわかるように、使用するユニットには2種類ある。
 一つは陸軍ユニット、長方体の形をしているものがそれで、そのユニットが陸上エリアに置かれることによって、 そのエリアがそのユニットの国によって制圧されていることを示している。
 もう一つは海軍ユニット、細長い棒状の形をしたものがそれで、それが位置している海上エリアや、陸上エリアが そのユニットの国によって制圧されていることを示している。

5.ユニットに対する命令の種類
5.1陸軍ユニット
 陸軍ユニットに対する命令は移動・維持・支援の3種類である。
5.2海軍ユニット
 海軍ユニットに対する命令は移動・維持・支援・輸送の4種類である。

6.移動
6.1 移動
 一つのエリアには(陸軍・海軍にかかわらず)一つのユニットしか位置することはできない。
 陸軍ユニットは一回の移動で隣接した陸上エリアに移動することができる。
 海軍ユニットは一回の移動で隣接した隣接する海上エリアまたは陸上エリア沿岸に移動することができる。 沿岸に位置すればその陸上エリアに位置したことになり、その陸上エリアを支配したことになる。 同エリアとなる命令を受けたユニットが複数ある場合には紛争が発生する。(7.1紛争を参照) 陸上エリア沿岸に位置している海軍ユニットは、一回の移動では、位置している沿岸と沿岸線によって 隣接している陸上エリア沿岸に移動でき、沿岸線を通じては隣接していることにならないような陸 上エリア沿岸には移動できない。
 例:ローマからトスカーナまたはナポリへは移動できるが、ヴェニスへは移動できない。
 ユニットはすべてイギリス以外の島へは進入できない。また、スイスや名前の無いところにも 進入できない。
6.2 攻撃
 このゲームにおいては移動ということがその進入使用とするエリアに対する攻撃という意味となる 場合が多いことに注意。
6.3 自軍を撃退する行動の禁止
 自国ユニットが移動することを見越して、そのエリアへの移動を他の自国ユニットへ命令し、先の駒が その移動を阻止されエリアにとどまっている場合には、そのエリアへの自国ユニットの移動命令は 無効となる。しかしこのような移動命令はそのエリアの他国ユニットの進入に対しては スタンドオフの状況としてしまう効果がある。
 また自国ユニットの移動を見越して、他の自国ユニットの支援をあたえて他国ユニットをそのエリアに 進入させるような場合でも、先の自国ユニットの移動が阻止された時には、この自国ユニットの 支援命令も無効となる。そしてこの場合には支援命令が変化してそのエリアにとどまっている自国ユニット の維持に対する支援となることに注意しなければならない。
 例1:
  英:F Den-Kie F Nth-Den F Hel S F Nth-Den
  露:A Ber-Kie F Ska-Den F Bal S F Ska-Dem
 アンダーラインの移動は阻止される。イギリスは自国ユニットを撃退してしまう行動はできない。  しかしDenへの移動に対する支援は変化し、同エリアにとどまる自国ユニットに対する支援となる。
 例2:
  仏:A Bur Hold
  独:A Mun-Bur A Kie S 壕 A Boh-Mun
  壕:A Boh-Mun
 この場合、オーストリアユニットに対するドイツユニットの支援は無効となる。  (ドイツユニットを撃退することになるから)  なお、上記の状況に加えて、オーストリアが他の駒によって支援を与えていた場合  (壕:A Tyr S A Boh-Mun)には、Munのドイツユニットは撃退される。
6.4 特殊なエリア
a キールとコンスタンチノーブル
 地図盤上ではこの二つの陸上エリアは沿岸線でつながっていない二つの沿岸を持っているようにみえるが、 このキールとコンスタンチノープルはそれぞれ沿岸は一つと見なす。陸軍ユニットにとっては、この二つの エリアは通常の陸上エリアと同じである。
b 二カ所の沿岸を持つエリア
 通常、各陸上エリアは一つの沿岸しか有していない。しかしブルガリア,スペイン,サントペテルスブルクは 二ヶ所の沿岸を有するものとする。
 その二つの沿岸にはそれぞれ北岸・南岸と記してある。移動命令を書くときには北岸・南岸の別を明記すること。 このようなエリアの一方の沿岸に隣接しているところにいる海軍ユニットはその陸上エリアに対する支援を行 うことができる。つまり、マルセイユにいる海軍ユニットはスペイン北岸に対する行動に対して支援を行える。 その支援がスペイン北岸に進入する海軍ユニットに対してであっても、スペイン北岸にある海軍ユニットに対するもので あっても可能である。
 またスペイン北岸に位置している海軍ユニットはマルセイユへの支援を行うことは出来ない。(8.支援を参照)
c スウェーデンとデンマーク
 陸軍ユニットも海軍ユニットもスウェーデンからデンマークへ一回の移動で移動可能である。
 また海軍ユニットがバルト海からスカゲラク海峡へは一回の移動では移動できない。まずスウェーデン またはデンマークの沿岸に移動しなければならない。地図上では二つに見えるが、スウェーデンの沿岸は 一つである。また、デンマークとベルリンは隣接ではない。
d キールとバルト海
 地図上ではわかりにくいが、キールとバルト海は隣接である。

7.紛争
7.1 紛争
 各ターンの移動は、すべて同時に行われるものとみなす。したがって移動する命令を 受けていても阻止される場合がある。
 各命令のポイントは移動1、維持1,5、輸送1、支援+1とする。
 同一のエリアに入る命令を受けたユニットが複数ある場合、各ユニットのポイントを 比べ、そのポイントが同じ、または小さいユニットは進入できない。
 また、移動以外の命令を受けたユニットのあるエリアに入る命令を受けたユニットは、 進入した先のユニットとポイントを比べ、小さかった場合は進入できない。
 支援しているユニットのいるエリアに移動した場合、そのユニットの支援はとぎれ、 自国に対する維持に変化する。
 そして二つのユニットが互いに今いるエリアに入る命令を受けている場合にも ポイントを比べ、同じ場合にはその二つのユニットとも移動することはできない。 どちらかが大きかった場合、大きい方のみが移動でき、小さかった方は移動できず そのまま撃退される。
 このように移動命令が実行不可能な状況をスタンドオフと呼ぶ。このような場合、ユニットの 陸・海、ユニットのプレイヤーが同一であるかどうかなどは全く考慮に入れる必要はない。
7.2 スタンドオフと後退
 スタンドオフは元のエリアから別のエリアへの移動ができなくなった状態を言い、後退は 元のエリアから撃退された状態を言う。

8.支援
8.1 支援
 ユニットは自らの移動をしないターンには、そのターンに他のユニットが行う移動、維持の 支援をすることができる。ユニットが支援を与えられるエリアは、そのユニットが一回の移動で いけるエリアとなります。なお、陸軍から海軍へまたその逆であっても、そのユニットが一回の 移動でいけるエリアならば支援することができる。
8.2 支援の効果
 支援は他の命令(移動・維持)のポイントを+1することができる。また、他のプレイヤーの ユニットを支援しても良い。(ルール7.1紛争を参照。)
9.支援の無効
 支援を与えた所とは別のエリアから攻撃された場合、また支援を与えたエリアも含めて どこかのエリアから攻撃を受けて撃退されてしまった場合、そのユニットに与えられていた 支援命令は無効となる。
10.後退
 そのターンのすべての行動が終わった時点で、撃退されたユニットは後退しなければならない。 後退できるエリアは、そのユニットが1回の移動で行けるエリアで、紛争地域、そのユニットを 撃退したユニットが元いたエリアを除く、空白地である。
 プレイヤーはユニットを後退させず全滅としても良い。また、後退できるエリアが無い場合、 1つのエリアに複数のユニットが後退してきた場合も全滅となる。
11.輸送
 海上エリアにいる海軍ユニットは、輸送命令を受けることのより、その海上エリアに隣接している 陸上エリアにいる陸軍ユニットを、その海上エリアを通して他の隣接している陸上エリアに移動させる ことができる。陸軍ユニットは海上エリアをとびこして陸上から陸上へ1回の移動で行けるわけである。
 他のプレイヤーのユニットも輸送することも可である。
 なお1つのユニットは1つのユニットしか1回に輸送することはできない。
 連続した海上エリアに海軍ユニットをおくことにより、それらの海上エリアを通して陸軍ユニットを 1つ輸送することもできる。
12.ユニットの増減
 毎年の秋のターン退却終了後、補給都市のあるエリアにユニットを有しているプレイヤーは、 その補給都市を支配したものとする。
 一度支配下とした補給都市は、そのエリアからユニットが出ていっても、他のプレイヤーによって 上記条件が満たされない限り、そのプレイヤーの支配下と見なす。
 上記支配を確定した後、各プレイヤーは支配下としている補給都市の数を数え、自分がマップ上に 有しているユニットの数と比べる。ユニットの方が多ければ都市数まで減らし、都市数の方が多ければ その数まで増やして良い。

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