(株)ショーケンはより良い住宅づくりを目指してカスタムグループに入会、今年で16年を経過しました。

先の阪神大震災は、木造住宅を供給している一業者として、社会に与える責任の大きさを改めて痛感させる惨事でした。

阪神大震災の惨劇は住宅が構造や工法の違いだけでなく、技術的に裏付けされた設計・施工と日頃からの充分なメンテナンス(お手入れ、点検、補修)が必要であることを立証しています。

「日頃の生活を通してお施主様とわれわれ工務店が一緒になって家を大事にしていく」そんな夢のような住宅づくりを地域の皆様と実現していきたいと考えております。

工務店は住宅の総合病院
住宅の寿命(建て替え)は何年ぐらいでしょうか。阪神大震災によって倒壊した住宅が30年以上を経過しているものが多かったという現実を考えると、住宅はもっと長い期間で考えなければと思うのです。

一般的に建設業者は住宅の誕生の時にしか面倒を見ていません。商品の供給の形としては非常に不自然な形で、産みの親が子供の面倒を見ないで、育ての親とも言うべきお施主様に預けっぱなしでいるようなものです。
例えて言えば、産婦人科であって総合病院ではないのです。住宅の供給業者は総合病院でなくてはいけない。 特に地場の工務店は、成長過程で病気にかかったり、病気にかかる前に何らかの予防をしなければならない時に、相談に応じ適切な対応ができる総合病院でなくてはいけないのです。

その意味で、(株)ショーケンはこれからもメンテナンスにもっともっと前向きになって、それができる工務店になりたい、それが地場工務店の役割だと考えています。

メンテナンスと耐用年数
昔は住宅建築の材料のほとんどが地元のもので、どこから来ているのか、何でできているのかが判りました。職人さんにしても地元の人でした。ところが、今は材料を始め、家のことがお施主様にはほとんどわからないというのが当り前のようです。住宅建設は効率良く、安く、早くできるように合理化が進んで、それはそれで良いことなのだけれど、後でメンテナンスがしにくい建物になってしまいました。

今はお施主様がご自分の家づくりとメンテナンスに参加できない仕組みになっているのです。それでいて、アフターメンテナンスは1年後、3年後…。そのうちいかなくなる。メンテナンスをせずに、 構造的な耐用年数だけを言うのはおかしいと思うのです。

確かに放っておいても何十年も保つ箇所もあるのですが、放っておいたら半年保たない箇所もある。これを長い年月に渡って保たせるためには、今の住宅建設のシステムでは不充分ですし、引き渡し時点でのお施主様に対する説明も不充分です。住宅は毎日の生活のなかできちんとメンテナンスをしていかなければいけないのです。つまり、工務店はメンテナンスのできる住宅を提供しなければいけないし、お施主様にも、していただくべきことがたくさんあるということです。

最近、日曜大工(DIY)が流行っているのは喜ばしい傾向です。でも、逆の見方をすれば、工務店がたよりにならないからお施主様が自らリフォームの真似事をしているという見方もできるわけです。もちろん余暇の楽しみという側面もありますが、われわれ工務店は建築に対してプロなのですから、もっとお施主様にお手伝いできることがたくさんあると思っております。

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